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場面緘黙(かんもく)の診断・症状等まとめ


❶コミュニケーションをするのに適切な言語をもちながら、ある状況では流暢に話すが、異なった状況になると、自分の意思に反して話せなくなる。
❷周囲の人が打ち解けあっていく中、自分だけ何ヶ月(少なくとも1ヶ月以上)経っても話すことができない状態が続く。
❸ ある状況(家など)では話しているのにもかかわらず、話すことが期待されている他の状況(学校など)において、話すことが一貫してできない。(学校に行くと話せなくなる場合なら、学校で話せている自分をイメージすることが出来ない)
❹ ある状況において、要求されている話し言葉を知らない訳ではない。話したい言葉は浮かんでいるが話そうとすると声が喉でつかえているような感じがして話せない。話せないことが 学業上・職業上の成績や人間関係におけるコミュニケーションを妨げている。
❺話すことに関する楽しみが不足しているというわけではなく、話したい気持ちは大いにある場合でも話せない。
❻人見知りとは違い、緊張状態が長期にわたって継続する。
人見知りの人は慣れるまで対人関係に消極的で、緊張や気後れといった対人不安を伴うという特徴があるが、「緘黙」の場合は必ずしも人見知りのような対人不安あるわけではなく、寧ろはじめは好奇心が強いタイプもいる(どちらかというと自分はこのタイプ)。HSS型HSPと似ているhttps://onl.bz/PepPdVh
❼自宅では家族らと問題なく会話をしていても、学校や幼稚園などという特定の場所(主に家の外)では全く、あるいはそれほど話さない。

場面緘黙による症状・弊害等
①その子供は非常に内気な様子に見えてしまう。例えばグループでの活動に入りたがらなかったりするため、「扱いにくい子供」と評価されてしまう。厄介なのは、その子供に「活動に入りたい」という意思があるにも関わらず入れない状態である場合、その意思表示の手段がないため周りに誤解されてしまう恐れがある。
②脳機能そのものに問題があるわけではなく、行動面や学習面などでも問題を持たない(緘黙の症状が出ることとこれらは因果関係があるとは言い難い)にも関わらず、授業中に挙手ができなかったり音楽の歌のテスト等で人前で歌えなかったりする。
③強い不安により体が思うように動かせなくなる緘動(かんどう)という症状が出ることがある。その場合、体育の授業などで実力を出せない・休み時間にトイレに行けず恥ずかしい思いをしたり、緊張状態で息苦しくなったり動悸や体調不良を起こしたりすることもある。
④学校での授業の際、内容理解には特に問題ないが「挙手」や「音読」などの表現ができないために、クラスメイトから不審に思われる。さらに担任の先生が配慮してくれても、その状況をクラスメイトは見ているため、視線に対する恐怖が生まれる。
⑤「話さない、動かない」をいいことに「いじめ」を受ける。その際に抵抗ができない。
⑥社会的状況で話せない状況が続けば続くほど、周囲にも(自分は)話さないというイメージが定着している(と信じ込む)ため、発声が困難になり、徐々に対人不安を発症するケースもある。
⑦ 誰とも話せない場合、全緘黙である可能性が高い。
⑧(個人の経験談)理解のない先生が担任の場合や、無神経な親である場合、三者面談や通知表などで、「学校での無口な自分の様子」を担任から親に知らされその場で責められる。さらに家で親に口答えをした際に「学校では言えないくせに」「猫かぶり」となどと弱点を突かれ辛くなったり何も言い返せなくなったりする。このようなことが続くと親を嫌いになったり、人を信頼できなくなる。
適切な支援を受けないまま大人になってしまうと、必要なコミュニケーションが出来ないことに対して「子供ならまだしも大人なのになぜ出来ないのか」と、周囲から怪訝な目で見られることがある。
明確な原因や治療法が分かっておらず、さらには目に見えない症状のため、自力で話せるように努力をしても、理解のない他人からの些細な一言に傷つくことが多々ある。
⑨緘黙に限ったことではないがこのような目に見えない疾患は標的が不明のためらそれを持つ自分自身の存在自体が惨めになり生きる力そのものまで失う場合もある。実際にそのような方を見たこともある。

発祥年齢
一般的に、5歳未満に発症することが多い。しかし多くの場合、6~8歳になるまで診断や治療はほとんど行われていない。これは、疾患に対する理解度の不足などにより、「単なる引っ込み思案」「内弁慶」などといったネガティブな性格的原因との区別がつけにくいためである。

原因
場面緘黙症の子供の多くは先天的に不安になりがちな傾向がある。また、内向的な性格であることが多いとされている。
内向的な性格になる要因としては、脳の扁桃体という領域が過剰に刺激されていることとと言われている。扁桃体はストレス反応、特に不安や緊張、恐怖反応において重要な役割も担っている。
また、環境の変化や、トラウマになるような出来事があった場合にも突然発症することがある。心的外傷による緘黙は通常、あらゆる場面で突然話すことができなくなる。

発症率
500人に1人・・・と言われているが、自分の知る限り小学校〜中学校の同級生(全部で100人弱)少なくとも3人くらいは声を聞いたことがない子がいた。低学年では元気にはしゃいでいたが、高学年になった直後に人が変わったように話さなくなってしまった子もいた。中学になるとさらに増え、そのような生徒たちの多くは不登校気味だった。

治療
・進学や環境の変化を利用する場合、本人が話せる・話せるようになりたいと強く思ったタイミングで環境を変えてあげるのが1番良いと思います。
・「声が小さい」と怒鳴る、「話すまで待ちます」などといってプレッシャーをかけるような行為は、全くもって効果がないので(いくら本人を追い詰めても声は出ないどころか恐怖まで与えてしまう)まずは本人を安心させるのが良さそう。

※症状や発症年齢は人によって異なります

参考文献 場面緘黙症 Wikipedia
https://onl.bz/P68JWSn

DSM-5(精神障害の診断・統計マニュアル第5版)







日付データ

プロフ更新日2023/06/02 01:27 プロフ作成日2021/05/02 21:49
API更新日2023/06/16 06:46 API更新予定2023/06/16 07:46