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プリティーシリーズ語りしても良いですか？良いよ！
○プリティーリズム・オーロラドリーム 第49話
生き別れの母とのお涙頂戴エピソードなんて絶対泣かないと思っていた自分の価値観が決壊した瞬間。普通の幸せを手に入れられないコンプレックス、普通じゃないからこそ手に入る関係。再会がゴールじゃないからこその説得に、しばらく涙が止まらなかった。
○プリティーリズム・オーロラドリーム 第50話
プリティーリズム・オーロラドリームは、平凡な少女が才能を見出され、アイドルとして、アスリートとしてトップに立つまでの物語だ。そんな主人公や主人公のライバル達に夢を託そうとする芸能事務所社長やコーチ、元アスリート達もまた、この作品の重要な存在だ。大人の夢もまとめて形にし、羽ばたかせる最後の技に、無性に泣けた。少女達ではなく、大人達に共感した。俺ももう、子どもじゃないのだと自覚した。
○プリティーリズム・ディアマイフューチャー 第49話
プリティーリズム史上、最も繊細な脚本のディアマイフューチャー。様々な要因で右往左往する現場の根幹を支えた脚本が光る話のひとつでもある49話は、特に評価が低い序盤から、主人公がどれほど成長し、大切なものを手に入れたのかを描いている。初期の技を終盤に上手く使う展開が単に好みということもあるが、一年かけて育まれた友情に泣いてしまった。
○プリティーリズム・レインボーライブ 第50話
人によっては他愛ない、当たり前のことかもしれない生活習慣。そんな当たり前を心がけることが、大人への第一歩なのかもしれない。もはや家族と化したヒロインとの、永遠かもしれない別れと、約束。特に問題のない家庭環境で育った少女にとって、仕事と失恋とヒロインとの別れが、小さくても確実な成長の糧になる。年齢だけを重ねた子どもより、彼女のほうが余程大きな大人になるのだろう。仕事でボロボロになって生活がぐちゃぐちゃになっていた俺が目覚めたきっかけだ。
○プリパラ 第87話
プリパラにしかできない、プリパラだからこそできた神回。プリティーシリーズは類似の女児アニメでは真似できない異常なクオリティを保っているが、その中でもCGライブ演出としてわざわざ一話だけのために特殊な構成を取った回の代表格のひとつ。友達がいたからこそ頑張ってこれた主人公が友達がいなくなってしまった世界にひとりで挑む姿と、友達などいらないと思っていた敵役が自ら友達を欲する心に気付く姿。いつも連絡先を消して人間関係を切り捨ててばかりだった俺の指針が変わった話。
○アイドルタイムプリパラ 第35話
性格が変わっているだけなのか？ 別人格なのか？ そのどちらでもあり、どちらでもない、素晴らしい展開。3DS版の設定からの良改変。弱いと思われていた少女は、自分の夢を守り抜いていた。夢が増え続ける者、夢を即実現する者、もう一度夢を見る者はいたが、夢を夢のまま守り抜けた者は彼女だけだった。単なる肩こり？ 霊障？ そんな視聴者どころか作中キャラすら思い込ませる設定が感動を生むなんて誰がわかるだろうか。
○キラッとプリ☆チャン 第77話
インターネットでも話題になった神回。バーチャルYouTuber文化にここまで真摯に寄り添ったアニメ作品は後にも先にもこれ限りの状態だ。バーチャル生命体としてのバーチャルYouTuber、そしてアバターを着た配信者としてのバーチャルYouTuber、そのどちらも同時に描く傑作である。アバターを着るのはオタクから金を毟るためではなく、自信のない自分が、歌とデザイナーの才能を活かしながら匿名性と理想の姿を得てステージに立つためのもの。友達になるのにバーチャルもリアルも関係ない、それがインターネットなのだと教えてくれる。理想が汚い現実によってめちゃくちゃにされてしまった現実のバーチャルYouTuberも、きっと誰かを救っているのだろうと気付かさせてくれた。
○劇場版 プリパラ み～んなあつまれ! プリズム☆ツアーズ
プリティーリズムロスに陥っていた俺を浄化した神作品。まさか今もプリティーリズム筐体が稼働しているほどにプリティーリズムが終わらないとは夢にも思わなかった頃。この先のキンプリ展開、プリパラ筐体復活やアイドルランド、プリティーオールフレンズの予兆。プリティーリズムパラダイスというオタクの与太話のような技が実現し、まるで電子ドラッグのような刺激に俺は映画を見た翌日にまた映画館にいた。
○ KING OF PRISM -PRIDE the HERO-
単純に面白すぎてビビった。同じくストーリーメインのプリパリやスターライブ、キンプリも大好きだが、プリティーリズム153話とプリズムツアーズとキンプリと何よりレインボーライブからリアルタイムで追ってきてロスに陥って成仏して蘇生した年月が上乗せされたから…とだけでは決してない、豪快さと繊細さ、そしてキングの風格。早くSSSの続編を作ってくれ。一度も全く絡みがないプリ☆チャンとキンプリが絡む日を俺はずっと待ってるよ。
