自己紹介

フリーランスで本をつくっています。

もっと自己紹介

(2014年11月18日執筆、2015年3月3日加筆)

☆☆☆ 自己紹介 ☆☆☆


フリーランスで本づくりをおこなっている中村俊宏と申します。
編集プロダクション時代を含めて、制作に携わった本は50冊超です。

最新刊は

 ★『佐藤勝彦の眠れなくなる宇宙入門』 2014年11月16日発売
   (宇宙物理学者・佐藤勝彦先生著、宝島社)

です。

最近携わった本は
 ★『世界はなぜ月をめざすのか』(佐伯和人先生著、講談社ブルーバックス)
 ★『光とは何か』(江馬一弘先生著、宝島社新書)
 ★『宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン』
   (鳴沢真也先生著、幻冬舎新書)
などです。

※最近制作に携わった本の一覧はブクログの本棚として掲載しています。
http://booklog.jp/users/cymbitn

ツイッターの似顔絵は、いつもお世話になっているイラストレーターの
浜畠かのうさんに描いてもらいました。ほぼそっくりです。
浜畠さんのHP http://www.vacancesclub.com

※お仕事の依頼(大歓迎です!)などで、私にご連絡をなさりたい方は
  cymbiあっとまーくindigo.plala.or.jp
 へメールをお願いします。
 (あっとまーくを@に置き換えてください)


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(2013年11月28日執筆)


★★ 幻冬舎新書『宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の ★★
★★ 科学とロマン』の誕生秘話および制作秘話について   ★★



何を隠そう、本書は「ツイッター」で生まれたようなものです。
昨年(2012年)5月、いわゆる「エゴ検索」で自分が制作に携わった本に
関するツイートが流れていないか見ていたところ、とあるつぶやきが
引っかかりました。
それは本書の著者である鳴沢真也先生の
「佐藤勝彦先生の『ますます眠れなくなる宇宙のはなし』に私のことが
 取り上げられているのを、他人から教えられて先日初めて知った」
という趣旨のツイートでした。

件の佐藤先生の本は、私が制作に携わったもので、2011年の年末に出版され、
確かに鳴沢先生がなさっているSETI(地球外知的生命探査=地球外文明からの
電波などを受信しようとする科学的試み)のことを詳しく紹介しております。
ですが、鳴沢先生を始めとして、この本でお名前や業績を紹介した先生方には
版元である宝島社から献本をしているはずでしたので、これは変だと思い、
すぐに鳴沢先生に通常のメールを差し上げました。
するとお返事が来て、「献本は受けていません」とのことでした。
どうも手違いで、献本できていなかったようなのです。

すぐに返信を差し上げ、お詫びを申し上げ、すぐに献本をお送りする旨を
お伝えし、同時に
「もしよろしければ、新書で1冊、本を書いて頂けないでしょうか?」
とお願いいたしました。
雑誌『Newton』の記事などで、ずいぶん前から鳴沢先生のことは存じ上げて
いたので、機会があればご執筆をお願いしたいと思っていました。
ひょんなことから(献本を忘れるという、鳴沢先生にとっては失礼な話だった
のですが)、鳴沢先生にご連絡を差し上げる機会ができましたので、これは
企画提案するしかない、と思った次第です。

鳴沢先生は出版企画に興味を持って下さり、そこからとんとん拍子に話が
進んで、本書が誕生することになった、というのが「秘話」です。
鳴沢先生のツイートを見たのが2012年5月で、私がツイッターを始めたのは
その5か月前、その年のお正月のことでした。
ツイッターをどう使えば自分の仕事に役立つか、あまりわからず、手探り
状態でやっておりましたが、まさかツイッターがきっかけで本のご執筆を
お願いすることになるとは想像していませんでした。
ツイッターが結ぶ縁の素晴らしさ、ツイッターの大きな可能性を感じること
ができた、その最初の出来事が、鳴沢先生との「出会い」であり、それが
ついに、今回の本として実を結ぶことが出来たことになります。
鳴沢先生に、そして、ツイッター経由でこの文章をご覧頂いている、全ての
「ツイッターでのご縁」の皆様に、心から御礼申し上げます。



以上が「誕生秘話」で、次からもう1つ、「制作秘話」を披露させて下さい。



本書『宇宙人の探し方』を鳴沢先生に書いて頂く際に、私は「プロローグ」
と「エピローグ」を書いて下さいとお願いし、しかもその内容までリクエスト
致しました。
リクエストの内容は
「プロローグには“将来、鳴沢先生がSETIに成功したら、どんな状況になる
 のか”を、想像して描いてみて下さい。
 エピローグには“将来、鳴沢先生がSETIに成功しなかったら、どんなことに
 なるのか”を、想像して描いてみて下さい」
というものです。

考えてみると、これは失礼千万なリクエストです。
「あなたのしていることが、結局うまくいかなかった時のことを想像して
 描写して下さい」
と言っているわけですから。
ですが、これはどうしても、私が鳴沢先生に聞きたい、鳴沢先生に答えて
もらいたいと思ったことでした。

世の中には、SETI、宇宙人探しについて、懐疑的・批判的な目を向ける方も
少なくありません。
「地球外知的生命などいるわけがない」
「SETIなど成功するはずがない」
そう公然と仰る方が、科学者の中にも、天文学者の中にも、有名な科学評論家
にもいます。
私は、専門知識も知見もない、まったくの素人ですが、単純に
「広い宇宙のどこかには、知的な生命、いわゆる宇宙人がいるんじゃないのかな」
と素朴に思います。
そして、いつかは、そうした存在を我々人類が発見できる日が来るだろうとも
思います。
ですが、それは「簡単ではない」ようにも思います。
SETIには、すでに50年の歴史があります。
つまり、50年探してみたものの、手がかりが得られていないのです。
50年探して見つからないものは、あと50年探しても、やはり見つからない
かもしれません。
つまり、鳴沢先生は、懸命な努力にもかかわらず、ご自身の手ではSETIに成功
されない可能性がある、と(大変失礼ながら)私は考えたのです。

では、SETIに成功しなければ、鳴沢先生がされていることは「失敗」「無意味」
なのでしょうか。
反対者から「それ見たことか」と笑われて、それで終わりなのでしょうか。
そうではないはずだ、と私は考えました。
鳴沢先生がSETIに成功しなくても、たとえ今後何百年もSETIに成功しなくても、
SETIにはそれを行う「価値」があるのではないか、と私は直観的に思いました。
それを、鳴沢先生に「証明」していただきたい、それゆえに
「SETIに成功しなかった時の話を書いて下さい」
と申し上げました。
「SETIには成功しなくても、それはただの“失敗”ではない、ということを
 読者に分かってもらえるように書いて下さい」
とお願いしました。

別の言い方をすれば、SETIに成功できない可能性に目をつぶって、単に「成功
した時の素晴らしさ」を説くだけでは、あまりに夢想的であると捉えられかねない、
そんなことを私は危惧しました。
そうではないのだ、鳴沢先生は夢想家ではなく、SETIは理想主義で行われて
いるのではないのだ、ということを、鳴沢先生の言葉で語っていただきたかった
のです。

私の失礼なリクエストに対して、鳴沢先生は、私の想像をはるかに超える、
素晴らしい「プロローグ」と「エピローグ」を提示して下さいました。
その部分の原稿を初めて読んだ時、
「この本は、名作になった」
と思いました。感動しました。これは本当ですが、涙が出ました。

ぜひ、本書を楽しんでいただき、そして私と同じく、最後には涙を流して(笑)
いただきたいと思います。



【宇宙人を探して見つかるのは最上である…
 宇宙人を探して見つからないのは、その次に良い】

これは19世紀イギリスの作家ウィリアム・M・サッカレーの言葉です。
あ、間違えました。サッカレーの元の言葉は
「愛してその人を得ることは最上である…
 愛してその人を失うことは、その次に良い」
(To love and win is the best thing. To love and lose, the next best.)
です。
サッカレーを読んだことがない人にも有名なこの言葉は、今から25年以上前に
漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第1部で引用されました。
はい、私も「ジョジョ」でこの言葉を知りました。リアルタイムで読みましたよ。
懐かしいですね。

人を愛することは、結果にかかわらず、素晴らしい。
宇宙人を探すことは、結果にかかわらず、意義がある。

本書を読んでいただければ、きっと皆様が、鳴沢先生のご主張に共感いただける
と確信しております。
ぜひ本書をお手に取っていただきたく、心よりお願い申し上げます。

長文をお読み下さり、ありがとうございました。

※追記:もちろん私は、鳴沢先生がSETIに成功されることを願っています!!!



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(2013年5月9日執筆)

★★朝日新書『日本人と宇宙』にACIDMAN・大木伸夫様から ★★
★★コメントを寄稿いただいた件について(ご報告と御礼)   ★★


 皆様はじめまして。中村俊宏と申します。


 ◎朝日新書『日本人と宇宙』について◎

  本書は、東北大学・二間瀬敏史先生(宇宙論が専門)にご執筆頂いた新書です。
  5月10日に朝日新聞出版より出版されます。

  日本人が古来、宇宙をどう理解し、どう関わってきたのかを、歴史や文学作品
  などを通して紹介しています。
  さらには日本の近代天文学の発展の歴史や、現役の日本人天文学者・宇宙物理
  学者の先生方の業績を紹介しています。

  私・中村は、本書の編集業務を出版社から請け負い、二間瀬先生とご相談しながら
  本書を制作した、フリーランスの編集者です。


 ◎ACIDMANや大木伸夫様との「出会い」◎

  二間瀬先生のお手伝いとして資料集めをしている際に、ツイッター上で
  ACIDMANの楽曲「ALMA」のことを教えて頂きました。

  YouTubeでミュージック・クリップを拝見し、メロディーと映像、ボーカルの
  大木伸夫さんの声、深い思いが込められた歌詞、すべてに感動しました。
    公式ミュージック・クリップ http://www.youtube.com/watch?v=ylEDfirYJaY
  作詞も担当されている大木伸夫さんが、南米・チリに国際協力で建設された
  最新の大型電波望遠鏡である「アルマ望遠鏡」からインスピレーションを得て
  この曲を作られたことも知りました。
  さらには、ミュージック・クリップの制作のために、大木さんは実際に現地を
  訪れて、国立天文台の全面協力を得て、望遠鏡の敷地内で撮影されたことを知り、
  熱意と行動力に感銘を受けました。

  ぜひとも、二間瀬先生にお伝えして、本書の中でACIDMANや「ALMA」について
  触れさせて頂きたいと思いました。
  そこで、関係者の方を通して、大木さんにメールを差し上げ、掲載の許可を
  頂きたいとお願いし、さらに
  「“宇宙”に対する大木様の思いを、コメントとして本書に寄稿頂けませんか」
  とお願いしました。
 
  本書には、第一線で活躍する天文学者・宇宙物理学者の皆様から、宇宙に対する
  思いなどのコメントを、多数頂いております。
  大木さんは天文学者ではいらっしゃいませんが、宇宙への深い思いを抱いている
  お一人として、ぜひともコメントを頂きたいと考えた次第です。


 ◎大木さんからの「お返事」◎

  最新アルバム『新世界』の発売直後でご多忙であるにも関わらず、関係者の方から、
  「前向きに考えたい」との返信を頂きました。
  大木さんのメール文面も転送頂きました。
  「是非、やりたいですね」「超嬉しい」
  との言葉が書かれていました。私のほうが「超嬉しい」思いでした。

  4月初めに、大木さんからのコメントをメールで頂きました。
  何度も何度も読み返しました。
  「私は大木さんからこの言葉を頂くために、本書を作ってきたのかもしれない」
  そう思える、素晴らしいコメントでした。

  大木さんからの言葉は、行数にするとわずか4行です。
  その中に、大木さんの深い思いが詰まっていると感じました。


 ◎誤植について深くお詫びいたします◎

  せっかく素晴らしいコメントをいただきながら、じつは第1刷(今回書店に
  並ぶ本)において、大木さんからのコメント部分に一部誤植がございます。
  誤解や誤読の恐れはないかと思いますが、恥ずかしい不始末であり、
  大木さんを始め、皆様に深くお詫び申し上げます。
  (大木さんや関係者の皆様にはすでに状況を報告し、謝罪しております。
   第2刷以降については、修正対応いたします)


 ◎大木さんのコメント、どうか本書でご覧下さい◎

  ACIDMANの紹介と大木さんのコメントは、本書の最後に載っております。
  大木さんの言葉は、大木さんからファンの皆様へのメッセージでもあり、
  私が「お預かりした」ものでございます。
  ぜひとも皆様にお読み頂きたく、本書の発売(5月10日)の暁には書店等で
  お手にとってご覧頂けますようお願いいたします。

  また、厚かましいお願いで恐縮ですが、本書のことをご友人・知人の方に
  PRして頂いたり、本書をお読み下さった方は「感想文」などをAmazon様などに
  投稿頂ければ幸いです。
    ※Amazon様の本書のページ
      http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/402273504X/

  大木さんや関係者の皆様に対して、私ができる唯一の恩返しが、本書を
  「ACIDMANをご存じない方」にも読んで頂き、「ALMA」を聴いて頂き、
  ACIDMANの新たなファンになって頂くことです。
  そのために、できるだけ多くの方に本書の存在を知って頂きたく思う次第です。
  ACIDMANのことを何も知らなかった私が、「ALMA」を聴いて衝撃を受けたように、
  同じ体験を多くの方にして頂きたいと願っています。
  趣旨にご賛同頂けましたら、よろしくお願い申し上げます。


 ◎皆様に深謝いたします◎

  本件に関してお世話になりました以下の皆様に心からの謝意を捧げます。
   ACIDMAN 大木伸夫様
   EMIレコーズ・ジャパン 柿沢宏様
   アムニス 竹内景太様
   国立天文台 平松正顕様

  および
  ACIDMANのことをツイッターで最初に教えて下さり、また大木さんへ
  コメントをお願いする際などにさまざまなご助言を下さった
   ありこ:(Nov)様 @lampjnn_
  他にもACIDMANの魅力をツイッターで教えて下さった
   とむ様 @amst_tm
   ひ な様 @hinacc0
   ころ。様 @k_oro
   愛犬ありす様 @aiken_alma
  そして
   ACIDMANに関する私のツイートをリツイート下さった皆様
   すべてのACIDMANのファンの皆様
   ツイッター上で私と交流して下さる皆様
  本当にありがとうございます。

  本書がこうして出来たのは、皆様とのかけがえのないご縁のおかげです。
  心より御礼申し上げます。


 長文をお読み下さり、ありがとうございました。
 皆様の益々のご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。

                                  中村俊宏 拝

日付データ

プロフ更新日2015/03/03 20:59 プロフ作成日2013/04/22 10:47
API更新日2024/10/06 05:11 API更新予定2024/10/06 06:11