❏キャラについて
駿河・遠江を支配する姫大名で、名門「今川家」の当主。足利将軍家の分家という高貴な血筋のため、尊大で気位も高いが滅多に動じないおおらかな性格を持つ。目が大きい美少女で、着痩せするタイプらしく、実は結構な巨乳。本人曰く、弓は苦手で蹴鞠が得意。
「海道一の弓取り」を自負するが、その戦略は自軍の戦力を過信した部下丸投げのアバウトなスタイルで、自分自身は根が臆病なために最前線に赴くわけでもなく、輿に乗り、本陣で高みの見物をしている。大戦力の今川軍ゆえにそれまではこの戦法が通じていたものの、そのような杜撰さを良晴に突かれ史実通り桶狭間の合戦で敗北。今川家は分散・滅亡し人質となるが、出家する約束を反故にし食客同然に遊び暮らしていた。
光秀の献策により次期将軍として信奈に担ぎ出され、紆余曲折の末にお飾りの征夷大将軍となり、念願の「今川幕府」を開く。将軍になってからも蹴鞠やお茶にうつつを抜かす昼行灯だが、良晴と信奈への恩義は忘れておらず、叡山との和睦のために姫巫女の仲介を得るべく使者に立ったり、本猫寺との南蛮蹴球大会に飛び入り参加して同点ゴールを決めたり、久秀謀反の報を聞いて自信を喪失した信奈を叱咤したりして、ここぞという時には将軍として思いがけない活躍を見せる。
織田軍が第二次木津川口の戦いで村上水軍に対し勝利を収めた後、良晴と信奈の恋仲を世間に対してカムフラージュするために、良晴の偽装祝言相手に立候補した。良晴を「わらわが天下一と認めた男」と称賛するなど、当の義元も恋心を抱いている。その後、「正妻」として良晴と行動を共にし、戦嫌いにもかかわらず「手取川の戦い」にも参加し、良晴を勇気付ける良妻ぶりを見せた。
「関ヶ原の戦い」が起こると、六角承禎に占拠された坂本城のお牧の方を救うべく、京極竜子、小野お通を伴って使者として坂本城に赴いたが、囚われて人質にされた。承禎が両川姉妹から姫武将への乱暴を禁じられていたため、危害を加えられることはなかった。長政（お市）によって坂本城が奪還されると、自力で牢から脱出し、忍衆が気づけないほどの速さで承禎を殴り飛ばした。その上で、同じ名門出身として承禎を張り倒し、キリシタンの洗礼を受けることを勧めて、承禎の歪んだ心を救った。
安土城の竣工にあたって、良晴を光源氏、自らを正妻葵の上、信奈を紫の上、光秀を六条御息所、隆景を明石の方として『源氏物語』の配役になぞらえる見立てを披露した。良晴が日本中の姫武将を篭絡する「天下布恋」という構想を抱いており、これが後の「光源氏六条院計画」、「大奥」、「世界大奥」へと至る、合議による平和維持システムの発想の源流となった。
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