もっと自己紹介
趣味:CDを買うこと。
特技:CDを色々ならべて配置換えすること。捜すこと。
癖:CDを眺めて満足すること。暫くして我に返って大量処分。
【字数無制限のあれこれ】
①JETHRO TULL
最初に聴いたのは「スタンド・アップ」。LP国内盤の飛び出す絵本が珍しくて、名盤と聴いてたから。大学一回生の頃。でもつまらなかった。Eddie Jobson絡みで「A」を聴いて痺れた。多分大学卒業間際、82年頃。そこから「Heavy Horses」「Song From The Wood」と遡る。「A」がなければタルは聴かなかった。最初に最高傑作の誉れ高い「ジェラルド~」や「パッションプレイ」を聴かなかったから良かったのかもしれない。その後20周年BOX(グラミー賞とった)を購入。これで完全にはまった。LP未収のシングル曲等に名曲の数々。4人なると、前述の2作、更にライヴ2枚組、「アクアラング」「ストームウオッチ」と全部聴かなきゃすまなくなった。
タルの魅力、当然、Ian Andersonの力量。作曲家として、フロントマンとして(ライヴ映像観れば納得する)、は勿論のことだが、優秀なプレイヤーを見つけてバンド活動に引き込むところにもある。ジョブソンだけじゃない。ジョン・グラスコックをはじめ、デヴィッド・パーマー、ピーター・ベ「テッセ、ドン・エイリー、Drはドアン・ペリー、マーク・クラニー...。しかもライヴではインプロビゼーションがメンツによってコロコロ変わる。ツアーでパックになっていないことが多く、この点ではゼップ同様にブートの面白さがあった。だからGENESISよりも多くのブート(ただしLiving in the Past以降)を収集した。
タルについて、某紙のベスト10曲で「A」以降が入っておらず、主に70年代の曲で紹介されていたが、これではタルの魅力は伝わらない。彼らは時代に適応した作品を作ってきた。「アンダー・ラップス」はニュー・ウエイブの香りもするポップアルバムだし、「A」はテクニカル・プログレの傑作だ。あの選曲ではいつまでも「怪人イアン・アンダーソンの堅物バンド」の印象は拭えない。代表作を何とするかは個人の嗜好である。情報を鵜呑みにして、それを聴いて、自分に合わないプログレということだけで情報の垂れ流しをしてほしくはない。プログレか否か、それは個人が決めることである。タルの20年間の流れは、明らかにプログレッシヴだと思う。
②GENESIS
高校3年の時初来日。その記念盤として赤帯がつけられて旧譜も再発され「そして三人が残った」「静寂の嵐」を買った。つまりガブリエル脱退後から聴いた。「Duke」でストップして、過去作品に遡る。全部衝撃的だった。ただ「ABACAB」以降はやめてユーロにはしったんだが、転機は英国版「3Sides Live」のD面。伝説のItを聴いてから。さらにA面の「Abacab」ライヴヴァージョン、C面「シネマショウ・メドレー」で、超ド級のライヴアクトということに気づき、ブート収集に走った。
「シネマショウ・メドレー」には以下のパターンがある。
Ⅰイン・ザ・ケイジ~シネマショウ~アフターグロウ
Ⅱ 同上、アフターグロウの代わりにミュージカル・ボックス締め
Ⅲ 同上、サパーズ・レディ締め
Ⅳ 同上、ウオッチャー・オブ・スカイズ締め
他にもあるかもしれない。またⅠのシネマショウ部にはブロードウエイの一節が挿入され、ツアーによってかなり異なる。
ブートについては様々な意見があるが、オフィシャルででなければ、聴きたい気持ち一杯で追っかける。正規盤の各国盤すべて集めることと同じくらいの愛情表現だと思っている。バンド側の利益にはならないが、プロモーター側は宣伝活動の一部として容認しているくらいだから。クリムゾンのようにオフィシャル・ブートレグを出さないのであれば、ライヴにいけなかった身としては、聴きたいしこれからもお付き合いしていきたい。
③トリビュート、カヴァー、リメイク
AMERICA『アリバイ』の「魔法を信じない」で恥ずかしながらラス・バラードを初めて意識したのが大学2回生の時。コリン・ブランストーンが唄ってること、更に元はARGENTのライヴにしか入ってないことと、次から次へと判明。次にディスコでドナ・サマーの「マッカーサー・パーク」。オリジナルの前にベガーズ・オペラ、リチャード・ハリス。ジミー・ウエッブは当時ライヴでしかやってなかったので無理。さらにプラスティック・ペニー、エーメン・コーナー。その後やっとジミー本人がピアノ引き語りでスタジオ録音。元歌知らずにカヴァーで知ったこと多数。クリス・トンプソン+マンフレッド・マンズ・アースバンドには随分と教わった。完コピよりもオマージュ感じるアレンジの方が好きだな。だからGENESIS完コピ・バンドはあまり好きじゃない。今のハケットやASIAもトリビュートバンドみたい。それよりもピアノのインスト・カヴァーに夢中になっている。鍵盤で一番感情表現や個性が表れるピアノ。深町純のビートルズ、ピアノ、ギターだけのチューブラー・ベルズ、ピアノソロ、連弾ピアノジェネシス等々、メロディの良さが際立つようなアレンジと演奏。むかし聴いた数々の名曲がこんなかたちで蘇ってもいいと思う。トニー・バンクスがピアノ・セルフカヴァーだしてくれたらなあ。マイク・オールドフィールドのリメイクはもういいよ。
④ジャズロック
どうも定義が自分ではあやふや。フュージョン、インストロック、ニュー・エイジ等々、ジャンル分けは苦手だし嫌いだからインスト物としたほうがいいかもしれない。だいたいBlueNoteは一枚も持ってないし、スタンダード、ヴォーカルも無い。嫌いじゃない。むしろ喫茶店で、ふと流れてくる音楽はそういった曲が好ましい。プログレ系の流れで、ECM、CMP、MPSといったレーベルから入ったわけだが、実は北米や地中海音楽にも好きなタイプがゴロゴロしてることに気がついた。カンタベリーやフレンチよりも開放的で底抜けに明るい、フュージョンといわれてる類かもしれない。ニュー・エイジとジャズロックは紙一重。好きなミュージシャンで追っかけてきた結果、坂本理氏の言葉「異種交配」的な音楽の分野に入った。言葉を組み合わせて説明すればハード・フュージョン?、またはメタリック・ジャズ?といったところだろうか。
30年くらい前、職場の先輩はECMを「ジャズ?、ちがうよ!」と一笑に付した。人それぞれである。
⑤映画
池袋文芸座地下、飯田橋佳作座、銀座並木座、早稲田松竹、等々。東京にいた時は「ぴあ」をチェックして暇さえあれば名画座へ。お目当ては当然邦画。とくにATGだった。自分のガキの頃のヒーローは「傷だらけの天使」のショーケン&水谷豊。それからジーパン刑事に素浪人・原田芳雄、石橋蓮司。岩城滉一はまだ駆け出しの時代(でも、今はいい味だしてる)。ヒロインは高橋洋子、関根恵子、秋吉久美子、原田美枝子、桃井かおり。この人たちが出てる映画なら、兎に角観なきゃ。自分が憧れていても、とてもできないチンピラ生活。シラケ世代の我々に、彼らのスクリーンの中の姿は夢だった。夢はかなわなきゃいけないなんてことはない。儚い夢、現実から逃避できる2時間あまりの夢。これでじゅうぶん。彼らの生き方は夢だったから未だに語り継がれる。それにしても、いまだに秋吉はいい女だと思う。付き合ってみたい。これも夢である。
⑥漫画
映画もだが、どうしても出演「女優」がタイプかどうか、で選んでしまう。それで内容が女優を活かすストーリーなら文句はない。最近のタイプは鶴田謙二氏の描く少女。寂しさが似合う鶴田氏の少女は、とても儚い。初期の秀才かつ元気な良妻タイプも好き。以前は高寺彰彦氏の描く女性が大好きだった。最近とんとお目にかかっていない。旧作を引っ張り出して逢うしかないのが辛い。諸星大二郎氏の描く女性も好きだ。妖怪でも悪魔でも、みんなとても艶めかしく感じるのは僕だけかなあ…。クトルーちゃんのママにも色気を感じてしまうんだけど。星野之宣氏の描く美形も好き。究極の美女ばかりで惚れ惚れする。いしかわじゅん氏の、ちょっと跳んでる少女もいい。強いけど女の子らしいんだよなあ。おっと、江口寿史氏のポップな女の子もいいね。
こうして考えると、やっぱり男性の描く女性のほうが好きなんだなあ。父親(作家)が娘を可愛がる感覚を感じ取っちゃうのかな?