自己紹介

慈性幸祐:言語習得において、外国語の習得がベストだと考えられるのは、言語野でシナプス密度が最高に達したとき。外国語を習得するのは、母国語と同じ時期もしくはその少しあとが望ましいかも。月齢、年齢を重ねていくと、完全に習得すること、つまり発音や細かい文法を完全にマスターするのは難しくなる可能性があります。

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法相宗大本山薬師寺

天武天皇が皇后で後の持統天皇の病気平癒を願って建立を発願し、六九八年、藤原京内に完成。平城遷都に伴って七一八年、現在地に移転された。南都七大寺の一つで、壮大な伽藍(がらん)を誇ったが、火災や兵火で大半を焼失。当初の建物で残るのは東塔(国宝)だけ。

一九六七年に管主に就任した故高田好胤師が写経による伽藍復興に着手。金堂や西塔などを再建し、昨年三月落慶の大講堂で主要伽藍はほぼ整った。

本尊の薬師三尊像や聖観音菩薩立像(いずれも国宝)など多数の宝物がある。


■■■ まほろば ■■■

「まほら」「まほらま」とも言われる。美しいところ、優れたところを示し、転じて「国の中心」という意味を持つ。古事記にある「大和(やまと)は国のまほろば たたなづく青垣(あおがき) 山ごもれる 大和しうるはし」で知られる。

■親子の愛

薬師寺中興の祖、高田好胤管主(故人)が日ごろ、おっしゃっていたのは、親孝行をせよということでした。しかし、最近は児童虐待などいろいろな事件があり、子から孝行される親ばかりではないと思えます。

子育ては本来、親の本能で、義務ですが、命がけで子どもを育てる親が少なくなった。最も大事なころに親の愛情が足りないと、美しい人間ができません。生活が便利になると、子育ても手のかからないようにしたい。それが、今の若者の問題につながっている。

私は幼くして父と母を亡くしました。しかし、養母が命がけで育ててくれました。厳しかったが、涙もろくもあり、母のぬくもりが自分の中に残っています。

幼い時の苦労は大事ですが、親の愛がなければ子どもはだめです。よかれと思って叱(しか)るのも親の愛。愛情のこもった教育、子育てが今の時代に欠けているのではないのかと思います。

一番大事なのは、世の中のお母さん。温かい心で、子育てをすれば、素晴らしい子どもが、素晴らしい日本をつくってくれるのではないか。「まほろば」の国づくりは「まほろば」の人づくりから。波紋が広がることを念じています。

■美しく生きる

昭和四十五年の大阪万博は数千万人が訪れた。テーマは「進歩と調和」。文明は進歩したが、心がついていけないのが現実です。日本は物質、医療など充実しています。しかし、物に恵まれると大事なことを忘れます。今、自殺する人は一日九十人。そういうことのない「まほろばの国」づくりが必要です。

まほろばの心をまとめてみました。

慈悲の心。人のために尽くせるのが人間の美しさです。感謝の心。ありがたい、もったいない、おかげさま。幸せは日常に感謝を発見するところにあります。

謙虚な心。人を立てる、恥を知る、自分の至らなさを発見することです。敬いの心。神仏、自然に畏敬(いけい)の念を持つ。敬い、相手を尊重する。空の心。偏らず、こだわらず、とらわれず。人を許す。辛抱が幸せになります。

喜び、明るい心。信ずる心。素直さ、祈り。信じることに尊さがあります。清らかな心。欲を持たないことです。和の心。人間関係をよくしていこうとの心です。禅定の心。安らかにすれば素晴らしい、判断、智恵が生まれてきます。

まほろばの心は、人に求めるのでなく、実践することが大切です。それによって人も変わってきます。一人ひとりが自分の家を、まほろばにしてください。

まほろばは麗しい日本の一つの象徴。その響きを世界各国に知らせないといけない。よくも悪くも、島国日本の私たちは群れの民族。貧しい時も、苦しい時も、悲しい時も助け合い、仕え合う精神を培ってきた。ところが、戦後、自分さえよければという考え方が広がり、仕え合いの心が置き去りにされてしまった。

お茶でお点前の作法や順序を習うのは大切。和らぎの心を知ってもらうためにあるのです。「かた」として順序、作法を学び、それを自分のものにすることで「血」が通い、「かたち」になります。

茶の席のように相手を思いやり、勧め合う。相手を敬う気持ち。自分を省みる時を持つ。これが茶の教えです。「緑の春の味」を平和の味わいにし、幸せの味わいにしていかなければなりません。

一わんの茶を通じ、平和につながることを理解していただければと思います。

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日付データ

プロフ更新日2019/10/29 15:48 プロフ作成日2019/10/29 15:48
API更新日2024/04/19 13:39 API更新予定2024/04/19 14:39