おもに上代から中古(奈良から平安)の日本語の和語を中心に扱いますが,中世語,近世語,現代語も扱うことがあります。
ツイートの例
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あざむく†1 (欺く) †2 四段活用†3
azamuk-†4
平安時代語:アザムク HHHL†5
だます。まどわす。†6
万葉集(五)906「安射無加受」azamukazu†7
『図書寮本類聚名義抄』詐 アサムク{上上濁上平}†8
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†1 紹介する単語を歴史的仮名遣いのひらがなで表記しています。ア行エとヤ行エは区別していません。
†2 意味を分かりやすくするために漢字表記を添えることがあります
†3 動詞・形容詞は活用の種類を示しています
†4 上代日本語の語形をラテン文字で示しています。甲乙はそれぞれ下付きの₁₂で表します。
†5 一部の単語について,平安時代のアクセント資料から推定されるピッチをH(高平調), L(低平調), R(音節内上昇), F(音節内下降)などを使って表します。
†6 現代日本語で意味の説明を加えます。特に表記がない場合は岩波書店 広辞苑第六版からの引用です。
†7 なるべく古いと思われる用例の原文を示します。わかりにくい場合は適宜ラテン文字などで転写します。
†8 平安時代語アクセントの参考にした資料を示します。{}内は声点が
平→平声点
上→上声点
去→去声点
東→東声点(平声軽点)
濁→直前の文字の声点が双声点
であることを示します
参考文献
『広辞苑 第六版』 岩波書店. 2008, 2015年.
『精選版 日本国語大辞典』 小学館. 2005-2006年. (朝日新聞社 コトバンク
https://kotobank.jp/ による。)
National Institute for Japanese Language and Linguistics (2018) "Oxford-NINJAL Corpus of Old Japanese" (Version 2018.9)
https://oncoj.ninjal.ac.jp/
「図書寮本 類聚名義抄仮名索引」『訓点語と訓点資料』 51. 訓点語学会. 1973年.
正宗敦夫編『類聚名義抄 仮名索引』 日本古典全集刊行会. 1939-1940年.
観智院本類聚名義抄『類聚名義抄』貴重図書複製会. 1937年.