自己紹介

プリチャン:バンドリ:wlw:刀剣乱舞
ここら貪ってるアル中社会人(´˘`*)豆腐メンタル
プリチャンライブ画像、ガルパ、日常の呟きメイン※マイキャラちゃん大好き勢、妄想激しめ病み多め※自衛Bもたまにします

マイキャラ設定6/15更新 http://privatter.net/u/pr_cf14125

もっと自己紹介

ご覧頂きありがとうございます(๑•∀•๑)
毎日のように、マイキャラ画像を愛でながら垂れ流しています。
プリパラ以外のことも結構呟きます。
仕事等で低浮上になりがちですが、よろしくお願い致します(*´・ω・`*)

*ここからはマイキャラ設定垂れ流します*

http://privatter.net/u/pr_cf14125
.*・゚〈wonderland〉.゚・*.

✳しらゆき✳
高校1年生 16歳
アイドルユニット「wonderland」のメンバー。
優しくて、天然可愛い女の子。
抜けたところもあるが真面目な頑張り屋。一種のカリスマ性のようなものがあり、周囲への影響力が強い。
人を惹きつけるルックスと歌声を武器に日々アイドル活動に励む。
童話「白雪姫」が好きで、白雪姫のようなプリンセスに憧れている。

義母、父と暮らす3人家族。
実母はしらゆきちゃんが5歳の時に病気で亡くなっている。何度もお見舞いに来るしらゆきちゃんに、実母は決まって「白雪姫」を読み聞かせた。私がいなくなっても、この子はみんなから愛されて生きてほしい。そんな願いを込めて。

父が再婚したのはしらゆきちゃん11歳の時。
柔らかな性格と可憐な容姿を持ち、父からの愛を強く受けるしらゆきちゃんに対し、義母は劣等感から強く嫉妬してしまっている。義母としらゆきちゃんは表面上はそこまで仲が悪くなさそうに見えるが、実はお互いに壁を感じていて、上手く付き合えていない状態。

窮屈な関係性から逃げるようにプリパラデビューをしたその日のライブで、溜め込んでいた感情と歌の才能を爆発させ、会場を震撼させる。
高レベルのプリズムボイスが、ステージを包み込んでいく。衝撃のデビューだった。
興奮からほてり顔になった彼女がデビューライブ後に発した「白雪姫になりたい!」という一言は、幼い頃からの実母との夢。
自らの夢と純心を、惜しげもなく輝かせる彼女に魅了される人は、ファン業界人を問わず多い。

がらすちゃん、らんぷちゃんと共に組んだユニット「wonderland」で、神アイドルを目指して日々奮闘中。
彼女達が見せる物語は、プリパラ界に刻む夢と希望のお伽話。無数のサイリウムをペンにして、輝きの歴史を綴り始めた彼女達に期待の声は止まない。

義母とのすれ違う愛情も、
幼い日からの夢も、
友との真っ直ぐな約束も。
いつかは全てを、優しく導きたい。
淡い白雪のような願いを胸に、
彼女は今日も歌を歌う。

『感じて、貴方の心を染め上げる、白雪の純白』


✳がらす✳
高校2年生 17歳
アイドルユニット「wonderland」のメンバー。
基本的には冷静で、物怖じしないクールな女の子。
幼い頃は弱気で内気だが、優しい性格だった。
女性受けもする見た目と圧倒的なスタイルから、現実世界でもプリパラ界でもモデルとして活躍中。
美麗なビジュアル、ダンスを武器に日々アイドル活動に励む。
童話「シンデレラ」が好きで、シンデレラのようなプリンセスに憧れている。

母、父、姉3人がいる6人家族。
現在はモデル業の関係で、がらすちゃんだけ一人暮らし中。
両親ともに教育に厳しい家庭で、成績素行が優秀でなくては叱責される。そんな中、3人の姉は、末っ子故に抵抗できないだろうという理由から、プレッシャーの捌け口にがらすちゃんを選んだ。ことある事にいじめられ、親からも弱者として冷たく扱われる毎日。そんな彼女を支えたのは、大好きな童話の「シンデレラ」。泥まみれの妹は、一晩の魔法を浴びてガラスの靴履くお姫様に。いつかは、私も。それだけを夢見て。

親からの「せめて買い出しくらいはやっておけ」という命令を受け、町中を覚束無い足取りで進むその日、有名女性誌のモデルスカウトに見初められたその日から彼女の人生は一変する。

街に眠っていた美少女として芸能界に鮮烈なデビューを果たした彼女には、大量の仕事が舞い込んだ。
皮肉にも日々の過酷が彼女の忍耐力、精神力、集中力を鍛えていて、重なる仕事をミスなくこなしていく。
誰もが彼女を認めた。両親は「成功者」に手のひらを返したように祝福する。姉達も歪な笑顔で接してくる。そんな家族の姿を見て、がらすちゃんの心は冷たく、鋭くなっていった。
「…自分の力で、足で、生きていけばよかったんだ。」
魔法の力で誰かが救ってくれるお伽話なんて、くだらない。

プリパラの世界に足を踏み入れたのは、たまたまモデル仲間に誘われたから。暇潰しだった。
普通の女の子なら瞳輝くような眩しいステージも、トップモデルのがらすちゃんにはいつもの光景。
ある程度うろついたし、もう帰ろうか…。そう思い、帰りのゲートに向かって進み出した時。街中のライブビューイングに映し出された1人の女の子に目が止まる。

何かから解き放たれたかのように歌う彼女から、目が離せない。耳が離れない。
雪のような白い髪をなびかせて、歌い、踊る。
『動き出すわ、笑みも痛みもある、未来……‼』
ライブが終わり、大歓声に包まれる彼女が発した一言。
「白雪姫になりたい!」
幼い頃の、魔法の世界を夢見ていた自分が、脳裏に過ぎた。時計の針が、重なったような感覚。この子と話してみたい。この子と同じステージに立ってみたい。
何故か涙が溢れそうな左目を隠すように前髪を整えて、彼女はプリパラのステージへと歩き出す。

芸能界の煌めきよりも、
世間からの羨望よりも、
大事にしたかった幼い夢。
粉雪の間から少しだけ芽を出した
あの日の夢。
仲間と共に、今度こそ。

『見せてあげる、闇を切り裂くガラスの魔法』


✳らんぷ✳
15歳 中学3年生
アイドルユニット「wonderland」のメンバー。
天真爛漫で常に前向き、ちょいちょいアホな女の子。
普段は無邪気な面が目立つが、他人が悩んでいる時、落ち込んでいる時には敏感でそれとなく気を使ったり全力で支えたりする。
ライブMCの上手さはユニット1で、会場を沸かせるノリと笑顔で日々アイドル活動に励む。
童話「マッチ売りの少女」が好き。

父、母、兄、祖母と暮らす5人家族。
現在は安アパート暮らしだが、元々は父が大企業の取締役だったこともあり豪邸暮らしのお嬢様だった。
らんぷちゃんが7歳の頃、父の事業が失敗し多額の借金を背負う。その際に豪邸等は全てを引き払われ、現在の安アパートに移り住んでいる。

会社を追われ、巨額の借金を負い、途方に暮れる家族。一時は一家心中まで考えた家族を救ったのは、らんぷちゃんの持つ「明るさ」だった。
彼女の前向きな気持ち、前向きな言葉、屈託の無い笑顔には、他人を励ます力がある。
この子がそう言うなら、まだ頑張れるかもしれない。そう思わせる魅力が、今も尚暗い道を進む家族達を照らし続けている。

豪邸を捨てて間もない夜、祖母が読み聞かせてくれた「マッチ売りの少女」。
自らの置かれた状況を表すような悲劇的な物語の中で、らんぷちゃんの目に止まったのは、マッチの炎の幻想。
暗い現実の中でも、照らす明かりがあれば、人は夢を見れる。結末がどうであれ、せめて今は前を向く。希望を信じる。
そうだ。倒れゆく悲劇は嫌だ。
先の見えない夜を、越える為の灯火になりたい。
みんなを、助けられる灯りになりたい。
彼女の生来持つ優しさと諦めない気持ちが、ひとつの信念を生み出した。これがらんぷちゃんの明るさの原点となっている。

プリパラデビューのきっかけは友達に誘われて。
何回かライブもしてみて慣れてきた頃。話題の2人組がいると言われ、半ば強引に連れていかれたデュオライブの会場。
そのステージの真ん中で輝く2人を見て、ふと思う。「なんだか、物語に出てくるお姫様みたい」
今までに何人かのアイドルを見てきたが、こんな事を思うのは初めてだった。
なんだろう。どんな人達なんだろう。気になったら、確かめずにはいられない。

ライブ後の2人に駆け寄って、満面の笑顔で彼女は言った。「あなた達、お伽話は好き?」
怪訝な顔をする2人に、続けて。
「だって、今すっごく、お姫様みたいだったから!」
多少面食らいながらも、何よりの賞賛を貰えて喜びを隠せない2人。仲良くなるのに、時間はかからなかった。

暗い夜空の下にいても、
終わりの見えないトンネルの中にいても、
先を照らす灯火があれば。
少しでも多くの人の、
篝火になれたら。
彼女は今日も道を照らす。

『忘れないでっ!貴方に寄り添うランプの灯り!』






.*・゚〈White Liar〉.゚・*.


*えいぷりる*
高校1年生の15歳。
デュオユニット「White Liar」のメンバー。
喋るテンポが独特ゆったりな、ぼんやり系弱ツンデレありの女の子。
めちゃくちゃマイペースな時もあれば、照れ屋な一面もある子で、慣れるまでは接しづらいところも。
ラブリー&クールが似合う華奢なルックスと、不敵な笑みからくる小悪魔的な魅力が人気。
やたらと狂信者が多いが本人はわりとそっけない。と思ったらたまにファンサがいい。謎。

他人のことなんてまったく気にしていなさそうな言動も多いが、実は人の本質を見抜く力に長けている。
嘘を見破る力や、人の本当に言いたい事を察する力などが高く、あまり彼女に隠し事はできない。
この力は人生経験によるものではなく、ほぼ感覚的に当てている天性のもの。
見抜いた所でそれを直接指摘する事はあまり無い上に、見抜いた事実を前提として急に話し始める時もあって、周囲から「何言ってんだコイツ」と思われることもしばしば。もちろんそんな空気になっても本人は気にしていない。自由。

「えいぷりる」という名前はプリパラの内でのみの芸名であり、現在彼女の本名を知っている者がいるのかは不明。
元々は本名で活動していたが当時はまったく名が売れていなかった。あるデュオライブイベントを境にこの芸名を使い出し、そのイベント後すぐにほおずきちゃんとユニットを組みブレイク。
名前やユニット結成の由来に関しては本人に聞いても詳しくは教えてくれない。が、「誰かを救う嘘だって…あるんじゃない??」とだけコメントしたことはある。

以前ドリームシアターでたまたま共演したユニット「wonderland」とは不思議と仲が良く、それ以降も度々共演している。
wonderland以外とは滅多に共演することはなく、2人でライブすることが圧倒的に多い。

独特な彼女と派手にクセのある相方のデュオユニットということで、一部からは絶大な人気を誇るものの、広く一般受けはしていない。
それでも2人の可愛さは一線級なので、少しずつファンは増え続けているとか。
次に彼女達の不思議な魅力の餌食になるのは、あなたかも…??



優しい嘘に騙されて
艶やかに咲く花を見て。
私は、それを支える一日でありたい。
一目見た時から、
そう思っていたよ。

『全ての嘘を許すエイプリルフールだよ…大馬鹿者は、寄っておいで…??』


*ほおずき*
高校1年生の15歳。
デュオユニット「White Liar」のメンバー。
わがまま強気意地っ張りな女の子。ですわ語尾なのは、その方がお嬢様っぽくてすごそうだから。つまり見栄っ張りのおバカさん。
ラブリー衣装の似合うルックスと、ド派手なパフォーマンスと強気で挑発的なMCが特に人気のポイント。

根っこから強気というわけではなく、心の底ではわりと臆病でネガティブ。
それを隠すためにわざと横柄に振る舞うことが多い。

幼い頃に本来の性格が原因でイジメられて以来、弱い自分を見せるのが苦手になっていて、
「弱い本当の自分を見せて嫌われるくらいなら、作った強い自分で嫌われた方がまだいい」と考えている。

プリパラを始めたきっかけは、単純に楽しそうだったからというのと
アイドルとして活躍できれば、弱い素の自分もいずれは自信がついて強くなるのではと考えた為。


デビューしてからしばらく経ったある日のプリパラ内、デュオライブイベントの会場で、ほおずきちゃんの運命は大きく変わる。
ソロ活動中のイベント参加者達をランダムにその場で組み合わせて即興デュオユニットを作り、トーナメントライブバトルを行うイベントだった。

ほおずきちゃんの組み合わせ相手は、無口で無愛想な女の子。どこかぼーっとしてるし、目を合わそうともしてくれない。当然、あまり印象は良くなかった。とりあえず挨拶もそこそこに済ませ、ライブで使う曲などを選び、お互い準備を始める。
不安を抱えたまま、大会に臨む。

しかしいざ一緒にライブをしてみると、意外と息が合うことに驚いた。大人しめながらも小悪魔的な可愛さがある相方と、ぐいぐい煽っていくド派手なパフォーマンスが得意な自分。
うまくバランスが取れていると思った。
この子とならいけるかもしれない。
不思議と感じる高揚感が気持ちいい。
実際に周りの評価も高く、とんとん拍子で勝ち進み、ついには決勝戦。
ライブバトルで優勝は未経験。絶対に負けたくなかった。

だがそんな思いが強すぎたのか、決勝戦ではほおずきちゃんが焦りと緊張でミスを連発。僅差で優勝を逃してしまう。
自分のせいで負けた。自分のミスがもう少しだけでも少なければ。終わってみれば、相手の目を見れなくなっているのは自分の方だった。


ライブ後の控え室。2人だけの音も少ない静かな部屋。
間違いなく自分のせいで負けた。大事な決勝戦で。謝りたい。…けど、相手が何故か責めてこない。
赤いメッシュの毛先をいじりながら、プリチケを眺めている。
…なんで。
「なんで、私を責めないんですの?負けたのは私のせいだって分かってますわ…気を使っているつもりなら、やめてほしいですわ…!」
やっとでた言葉がこれ。我ながら酷い言い草だと思った。

しばらくの間があって、向かいに映る薄くへらりと笑った顔から、考えもしていなかった答えが返る。
『あのさ…あたしたち……ほんとにユニット、組んじゃおっか。あたしさ…たのしかったよ。…勝ち負けとかじゃなくて、さ。分かる?』

一瞬理解出来なかった。その後溢れる、胸が詰まるような、弾けるような気持ち。思わぬ言葉、でもどこかで望んでいたかもしれない言葉に涙が出そうになる。
「答えになってないですわ……それに、私…普段はこんな性格ですから…組んでもきっと、迷惑かけてしまいます………それに、本当は弱気で臆病で…。強気にしてるのなんて見せかけで、嘘で…また、こういうことだって…。」
いつもの勝気はどこへやら、本当の自分が顔を出す。偽りの自分が消えていく。

それでも、あの子は。
『あたしだって…迷惑かけるよ。…こんな感じだしさ。でも…そういうもんでしょ、ユニットって。おあいこなんだよ。』

『それに、偽りの自分とか…関係ない。自己紹介の時に、名前、言ったよね?…あたしはえいぷりる。エイプリルフールは…世界で唯一、嘘を許す日なんだよ。』

普段は、あんまり喋らないくせに。
ずいぶんと、口が回りますわね。
嬉しさと鼻水のせいでこんな軽口すらも叩けずに、気づいたら、泣きながら思い切り抱きついていた。
赤いメッシュが、くすぐったい。


ほおずきの花言葉は
「偽り、誤魔化し」
そんな私でも、咲ける場所が
たったひとつあるとするなら。
嘘が許される、唯一の日と。唯一の人。
あなたとなら、きっと咲ける。

『エイプリルフールに咲く鬼灯の花…目に焼き付けるといいですわ!』



.。+.《DYSTOPIA》+.゚


*がうりーる*
中学3年生の15歳。
トリオユニット「DYSTOPIA」のメンバー。
名前は芸名であり、「喜び、歓喜」を意味するラテン語の「gaudium」と、聖書に登場する神の言葉を伝える天使「Gabriel」を合わせて由来としている。
歌、ダンス共に残念ながら特筆する程のレベルではない。彼女の魅力は、その見た目の可愛さとファンサービスの良さ。ここがずば抜けている為、爆発的な人気を誇っている。
性格は非常に献身的。幼いながらも必死に他者の為に動き回る姿に心を打たれるものも多い。その一方、行き過ぎとも言える独自の考え方を持つ。「愛は全てを救う。だから、目に映るもの全てを愛する。」全てを救う為に、彼女は何者をも認めて愛す。他者の常識から、どれだけ逸脱しようとも。


その歪とも言える愛へのこだわりは、少しずつ、育まれていったものだった。

一人っ子だったがうりーるちゃんは、幼い頃より両親の愛情を一身に受けて育った。溺愛され、何度も「好き」と言ってもらった。親子の愛を噛み締めながら、彼女の「愛」は種を持つ。
もちろん、彼女も両親が大好きだった。
勉強を頑張ると、お手伝いをすると、目を細めて褒めちぎってくれる。それが、何より嬉しかった。

見た目の可愛さは小さい時から。
鈴のなるような声に、仔犬のような愛嬌のある顔。誰かが笑ってくれるなら、何だって頑張れるという献身性。男女問わず、彼女のことを好いた。幾多の嫉妬も受けたが、それも全て当人達と仲良くなる事で解消していった。
優しい皆が大好きだった。クラスのみんな、部活のみんな、学校のみんな。毎日が、愛に溢れて見えた。

楽しそうだからと友達と飛び込んだプリパラの世界。ここも、まさに天国だった。
自分が精一杯歌って踊ることで、ファンのみんなは「好き」を送ってくれる。
負けないように、自分も精一杯の「好き」を伝える。それがまた、大きくなって返ってくる。頭がふわっとして、胸がすごくドキドキする。とつてもない幸せを感じていた。
みんなと育む愛は、何よりも素晴らしい、と。


それはきっと、間違ってはいなかった。
ただ、それだけじゃなかっただけで。
愛は何よりも素晴らしく
同時に何よりも恐ろしかった。


学校でみんなと仲良く楽しく過ごし、放課後にプリパラの世界でファンに愛を振りまいた後の、いつもの帰り道。
少し遅くなり、街灯を頼りにひとり歩く橋の上。

突然、後ろから抱きしめられた。

驚いて振り向いた顔を、殴られた。
荷物は捨てられた。声をあげようとした瞬間、また殴られた。一瞬目が眩む。
次に視界に映ったのは…男の顔。クラスで虐められていた、あの人の顔。

少し前に、いじめられていたところを助けたんだっけ。そのあと、慰めながら、ご飯、食べに行って、少し、仲良くなって、でも、最近はそんなに、話してなかったような、あれ、でも、そういえばまた今度一緒に遊びに行くって、約束してたよね、あれいつだっけ、ごめんね、忘れてたみたいでえっと、えっとね

無理やり重ねられた唇の感触を拒むように、言葉を探す。探して、見つからなくて、気付く。
耳元で聞こえる「好き」は、自分の知ってる「好き」とは違う。無理やり押し付けられているこの「愛」は、自分の信じている「愛」とは、なにかが違う。怖い、恐い、嫌、嫌だ嫌こんなの、愛じゃない、嫌、嫌嫌嫌、


いつも、誰かを抱きとめていた腕を
真っ直ぐ、突き出した。
身体が自由になった。そのすぐ後。

大きな、大きな水の音が聞こえた。
そこから断続的に聞こえる
もがくような男の声、水を叩く音。

次第に弱くなる水の音を聴きながら
橋の上で、彼女は考える。

知らなかった、だけで
あれも、愛だったのかな。
何よりも素敵だと思っていた愛にも
色んな形があるんだなあ。
もっと、もっと、色んな愛を
受け止められるように、ならないとなあ。
だって、好きって、愛って
幸せで、素敵なもの、なんだから。


次の日から彼女は、より全てを愛するようになっていた。深く、狂気的なまでに。
数日後、水死体で見つかったクラスメイトの死を誰よりも悲しんだ。
恐怖と信心で壊れた歯車が、勢い良く回り出す。ただひたすらに、全てを愛する為に。何よりも深い愛で、全てを幸せにする為に。
それが彼女の悦びでもあって、満たされる為の唯一の方法だから。
彼女自身が、そう望んでしまったから。


愛は何よりも素晴らしく
愛は全てを救います。
あれも愛して、これも愛して
全てのモノから愛されて。
この素晴らしさを
もっと、もっと、教えてあげなきゃ。

『みんなのこと…だーいすき、ですっ♡…心の底から、愛してますよぅ…♡』

日付データ

プロフ更新日2018/06/20 06:40 プロフ作成日2017/07/24 22:02
API更新日2018/07/12 10:13 API更新予定2018/07/12 11:13