@mmegrimmの創作用アカウント。設定をつぶやいたりお絵描き投げたりします。
【草原のある世界(LLL)】
海が満ち、陸が沈み、白い箱舟が最後の孤島に訪れた。
理乃が偶然迷い込んだ幽境の草原でソアーリアと出会った後のお話。
ソアは理乃の家族に迎えられ、日々学校に行く理乃の背を見守りつつ追いかけつつ、彼女を中心にして動き回る。
それまでまるっきり霞を食んで生きていたソアは、慌ただしく復興する文明に目を回しながらもなんとか順応してゆく?
◆ひとびと?◆
・リノ(砂宮 理乃)
ごく普通の高校生。黒髪、目はほんのりブルー。引っ込み思案で頼りないように見えて、芯はしっかりしている。基本的に自分を主張しない大人びた子だが、星形の小物に目がないなど独特で子供っぽい感性もあり、実はロマンチスト。
パジャママニアで、いちばんのお気に入りは恐竜の着ぐるみパジャマ。
・ソア(ソアーリア)
リノのともだち。白緑の巻髪を後ろに結った女の子で、呪術的なドレスを身に着けた花のような子。たまに髪を下ろしたり、リノの服を着たりする。
ぜったいに喋らない。リノの部屋に住んでいて、だんだんと病気が悪化するリノの心の支えになる。リノのことが大好きで、彼女が離れようとするたび不安そうな目をする。相手の手の甲に指で文字を綴ることにより意思疎通する。
・カミナ(冷泉 神名)
理乃の友だち。栗色の髪をハーフアップにした子で、理乃と同じ高校に通っている。すっきりした性格で裏表がなく、歯に衣着せない物言いをするけれども、本当は思いやりのある優しい子。どうしようもなく怠け者なのにお姉ちゃん肌でいたがる点、理乃には見透かされている。理乃が安心して心を開く数少ない人物で、彼女が学校に来なくなってもちょくちょく遊びにきては好き勝手していく。
・ミヅキ(冷泉 水月)
神名の1つ下の妹。眼鏡をレースのバンドで留め、髪をお下げにした子。文武両道で努力家、家事全般をそつなくこなし、根が優しく気配り上手という完璧超人だが、人当たりの悪さが壊滅的。怠け者は人類の敵とばかりに容赦しないので、姉の神名にはとことん辛辣。
・黒ソア(アリア)
ソアが「立派な人間」になるために自分から切り離して捨てた人格が独立して成長し、意思を持ったもの。性格はソアと真逆でよく喋り、気まぐれで表情もゆたか。罪の意識を知らないのでゼッタイに謝らない。自分を捨てたソアを憎んでいるが、力を使いたい時はしぶしぶ頼みにいく。お調子者な面をみせつつ、ろくな動機じゃないからと断られては本性を現してご機嫌斜めになる。
最強の生物種を自称する、虎の威を借るキツネ。
◆関係◆
◇ソア
・対 理乃……ソアを連れ出した張本人。最初は警戒していたが、今やぴったりと懐いている。この世界で唯一知っている人間とばかりに慕い、片時も離れたくない。
・対 神名……理乃の親友。懐いており、基本的にされるがまま。理乃の神名に対する感情をなぞる。
・対アリア……ある日突然目の前に現れた分身。彼女のことを生んだ覚えはなく、ただ「いる」ことを認識している。向けられる敵意は甘受し、敵意を返すことはしないが、彼女を見ると何か心がざわつく。どう首をひねっても彼女の感情のほとんどを理解できない。
・対 水月……たまに見かける子。目つきが鋭いからか少し怖がっている。
◇理乃
・対 ソア……放っておけない。前近代的なソアに言葉や文明を教えている。理乃の命の恩人でもある。
・対 神名……親友。誰からも好かれてしっかりものと思われている彼女が、本当は致命的に怠け者なことを知っている。億劫そうにしながらも何かと面倒を見てやっていて、神名から頼ってくれるのが嬉しい。自分がいなければダメなんだという風に、受け身ながら依存している。
・対 水月……料理や家事について話が合う様はまるで主婦友だち。神名の本性を知り、かつ神名から頼りにされている点では似ている。彼女が神名に対して素っ気なく接している限りで、理乃は神名との関係を特別と思える。
・対アリア……ソアにそっくりだが、猛烈に敵意を向けられるためとても苦手。ソアの妹だと思っている。ソアのことを聞き出せるかもしれないという淡い期待は見事に裏切られた。
◇神名
・対 理乃……親友。何かと優しくて頼れるので、ついつい安心しきってだらけてしまう。能天気ではあるが、彼女の心のよわい部分を敏感に察して包容している。
・対 ソア……理乃が連れてきたおもしろい子。とてもよく可愛がり、いじくったりからかったりして遊んでいるが、彼女のとんでもない生い立ちや恐ろしい境遇を何かしら直感している。
・対 水月……溺愛。完璧、完全、この世界で唯一最愛の妹。水月が大洪水から生還して以来はそれが極まっている。冷淡にあしらわれても一切めげない。姉らしく立派にふるまうことを諦めた代わりに、ダメな姉であることをひとつの親愛の証にしている。
・対アリア……簡単に手助けをして以来やたらと懐かれてしまって困惑している。ひどく子どもじみているし性悪なため、彼女の前では神名のしっかりした姉御肌な部分が最大化する。
◇水月
・対 理乃……姉の面倒を見てくれる優しい先輩。文学の趣味が合ったり、良識ある性格に惹かれたりで尊敬している。
・対 神名……ダメダメな姉。気心知れていて、つうと言えばかあと答えるテンポの良い掛け合いは好き。どんなに冷淡に扱っても優しいままでいる姉の包容力をどこまでも信頼しているのかもしれない。
・対 ソア……何となく心惹かれる。ふわふわしたお姫様のような少女に、ひょっとしたら憧れているのかもしれない。神名が不用意にソアをいじくっているのが危なっかしく思える。
・対アリア……生理的な嫌悪感をもよおしている。彼女の邪悪さを肌で感じ取っており、あまり神名にベタついてほしくない。
◇アリア
・対 ソア……生みの親であり仇敵。生んだことを地獄の底まで許さない。何よりもアリアの存在を忘れていたことが許せない。しかし彼女から力を分け与えられなければ目的が果たせないため、しぶしぶ頼みに行く。自分の悪意の全てをソアに重ね、自分が汚れて存在することの全責任を取らせたがるような歪んだ執着を持っている。
・対 理乃……目の敵。神名と仲良くしているから嫉妬している。また、憎むべきソアのお気に入りというのも気に入らない。それだけならまだしも、理乃を愛せないのは自分がソアの影にすぎないからと認めてしまうようで遣る瀬ない。どうあがいても救いがない。
・対 神名……人間嫌いで孤独を好み世を儚んでいたアリアを、ひょんなことで助けた人。あっという間に好きになった。この世界中が敵になっても神名だけは味方になってくれると思っている。
・対 水月……神名の最愛の妹だが、不思議と水月には嫉妬しない。彼女に関することを神名から聞き出したがるが、本人にはあまり興味を示さない。
【教会のある世界(XT)】
教会にとって脅威になりうる魔法のインデックスを作成し追逐する禁術司法焚書機関。この執行主席の座から追放されて転がり落ち、地方教会にひっそりと蟄居する変質者がいた。
・マリス Malice
できそこない魔王。不完全な状態で召還されたけど昔はブイブイいわせていたと言い張る。現世に定着し独立して行動できるだけに、それなりの意志の強さはありそう??
・ミュエ Muét
禁書マニアの変態ドSシスター。焚書機関に所属する身でありながら禁書閲読の嫌疑をかけられ、左遷に左遷を重ね、ついにダメ魔王を召還した。