自己紹介

永遠の純粋十代…。遅めの思春期真っ只中…。専門領域:文学研究、小説家、音楽・映像制作、シンセサイザー演奏。西南学院大学国際文化学部、早稲田大学大学院文学研究科、日本学術振興会特別研究員DC1を経て、現在は独立系研究者。 http://twpf.jp/kamuya_kurai

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倉井香矛哉(くらい・かむや)は、日本の小説家、文学研究者、音楽家(作詩・作曲・編曲)。西南学院大学国際文化学部卒業、早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了、日本学術振興会特別研究員DC1を経て、現在は独立系研究者(文学研究者、音楽家)として活動している。学問と芸術の運動体「ΙΧΘΥΣ PROJECT」(イクトゥス・プロジェクト)共同代表、白十字キリスト教社会主義研究会書記長のほか、内村鑑三の無教会に関連する団体職員を務める。詳細および最新情報は、イクトゥス・プロジェクトの公式HP(http://www.ichtus.net/)を参照のこと。


[概要]
年齢非公表、9月17日生まれ。セクシュアリティ/ジェンダー的には、「性別不詳=オトコに見えてオトコではない、女のようで女に見えない」存在(おおむね、FtM/MtF、Xジェンダー、アセクシュアル、非性愛などのカテゴリーに位置する)。血液型はA型(公称)。

専門領域としての文学研究(芥川龍之介、横光利一を中心とする日本の近代文学)における研究論文の執筆、学会・研究会での口頭発表と並行して、市民向けイベントや講演会における学際研究、セクシュアリティ/ジェンダー批評についての研究発表を行ってきた。また、W.S.クラークや内村鑑三、新渡戸稲造の思想を継承する無教会キリスト教の後継者でもある(無教会全国集会準備委員、『内村鑑三研究』編集委員会事務局、NPO法人今井館教友会事務局を兼任)。さらに、シンセサイザー奏者としてのアイドルユニットへの楽曲提供やチャリティーイベント等への参加を通じて、日本各地で活躍するアーティストによる文学場・芸術場の創出を目指している。そのほか、山田正彦元農林水産大臣(弁護士)が塾長を務める政治団体「山田正彦の炉端政治塾」に事務局として参与し(2016年前期)、グローバリゼーションと新自由主義に対抗する若手議員、議員候補者、市民運動家の連携する場を支えるとともに、人文学における「政策や社会の要請に応える研究」(社会的課題の解決)を視野に入れた活動を行っている。


[主張]
バプテスト系の西南学院、無教会キリスト教の環境で育ったクリスチャンであり、主に内村鑑三の提唱した無教会の流れを継承している。ただし、他宗教に対して排他的な立場はとらず、「神道や仏教をはじめ、儒教や老荘思想によって育まれた“ハイブリッドとしての日本文化”を世界に発信すること」を目標として掲げている(広義の宗教多元主義に該当する)。

政治信条は、いわゆる「保守系左派」に位置する。現在は、「政治や戦争は文学の素材でしかない」「稗史小説の濫読にしか興味のない大凡下の一人に過ぎない僕に、何らかの政治的言明を弄すべき義務が果たしてあるのか」といった受動的なスタンスを打ち出しているものの、かつては「表現活動=他者に応答し、かかわりあうことを職業としているアーティストにとって、この世界をどのようにみているのかを明示する責任がある」という主張のもと、あえて政治的なスタンスを表明する立場をとっていた。


[学問・芸術的なスタンス]
文学研究や周辺領域における学問的な発言においては、芥川龍之介や菊池寛をはじめとする新技巧派、横光利一や川端康成に代表される新感覚派の作家を評価している。物語内容よりも文字表現におけるレトリックに興味をひかれるようである。(そのためか、10代のころに書かれた短編小説では平野啓一郎の初期作品の影響がみられる。)大の太宰治嫌いで有名[誰から?]。

音楽活動における尊敬するアーティストとしては、小室哲哉や浅倉大介の名前を挙げている。また、賛美グループ・LYREの楽曲を好んでアレンジ演奏しており、「21世紀のクリスチャン・ミュージック」を標榜している。2009年、早稲大学作曲研究会で音楽(作曲・編曲)の理論を学んだ。

哲学や文学理論においては、早稲田大学の大学院修士課程に在籍中、正規ゼミと並行して学んでいた西條剛央氏の構造構成主義(構造構成学)に触れていたことから、フッサールやハイデガーを継承した構造現象学者のハインリッヒ・ロムバッハや、おなじく現象学に基づいて読書行為論を体系化したウォルフガング・イーザーの名前を挙げることが多い(ただし、本人は「構造構成主義者」を名乗ることを好まず、ロムバッハに倣って「構造現象学者」と自称している)。なお、近年の研究関心は、レヴィナス、ラカン、デリダを援用する「受動的な主体性」をめぐる考察に移っているようである(参考文献:「芥川龍之介「羅生門」論-「誰も知らない」自己への変貌-」、同人雑誌『あじーる』第二号、2013年4月)。

また、文学研究と並行して学んでいるキリスト教的な立場としては、内村鑑三のキリスト教無教会やカール・バルトの「神の言葉の神学」に依拠している。教会のような共同体ではなく、テクストとしての聖書を精読することを重視するスタンスである(これは聖書の正典としての特権性を否定するものではなく、「神は細部に宿るがゆえに、緻密なテクスト・クリティークを行うことが必要」との立場である)。2008年4月以降、無教会研修所の聖書学習講座で学んでいた。ただし、2016年現在は、篠崎キリスト教会(バプテスト)、新浦安教会(改革派)、聖イグナチオ教会(カトリック)などの教会にも通っている。

尊敬する政治家としては、綿貫民輔、亀井静香、亀井久興、山田正彦といった保守政治家の名前を挙げている。と同時に、核兵器廃絶や死刑制度反対、表現規制反対などのいわゆる左派的な主張を行う一面もある。また、ベニート・ムッソリーニに憧れており、「イタリア・ファシスト党歌」や「青年日本の歌(昭和維新の歌)」を好んで聴くこともTwitterで明かしているが、変革を求める構造力動性に共鳴しているにとどまり、けっして暴力革命による実体的な国家体制の転覆を目論んでいるわけではない。

音楽活動における現在の使用機材は、Apple社製のMacBookに搭載したLogic Pro 9、ハードシンセサイザーとしてはYAMAHA DX7IID、YAMAHA EOS B900EX、ライブ用キーボードとしてNovation Nocturn49を中心としている。


[主な業績]※筆名で発表されたもの。これらのほか、大学院時代の習作は別名義で発表されている。

「芥川龍之介「煙管」論――権威の相互的確証とその解体――」、『あじーる!』創刊号、 あじーる!編集部(やま、) 、p.130-137、2012
「芥川龍之介「羅生門」論――「誰も知らない」自己への変貌――」、『あじーる!』第二号、 あじーる!編集部(やま、) 、pp.76-93、2013
「芥川龍之介「藪の中」論――「死骸」の現前と「中有の闇」をめぐって――」、『あじーる!』第三号、 あじーる!編集部(やま、) 、pp.97-111、2014
「現代日本人と「心の闇」の構造――〈神〉の不在の「近代」における「虚無主義(ニヒリズム)の克服」の可能性」、『アレ』Vol.3、アレ★Club、pp.166-186、2017

「次世代表現者たちの小魚群をめざして-イクトゥス・プロジェクト-」、『福音と世界』、新教出版社、pp.40-43、2012
「表現としての日本文学書評連載 序論「ぼくが文学研究とかかわる理由」」(ネット連載記事)、NETOKARU、2012
「MtFレズビアン(自認)ですけど男子寮に三年間住んでみた」、『あじーる!』第二号、 あじーる!編集部(やま、) 、pp.126-135、2013
「表現としての政治、政治としての表現――「文學者の文學的責任」をめぐつて――」、『あじーる!』第三号、 あじーる!編集部(やま、) 、pp.142-148、2014
「万全の策――活動と受動のあいだで――」、『あじーる』特別号、あじーる!編集部(やま、)、pp.94-98、2014
「「性別不詳」という生き方」、『性別越境アンソロジー』創刊号、pp.30-33、2014
「手塚治虫「リボンの騎士」」、『性別越境アンソロジー』創刊号、p.159、2014
「音楽座ミュージカル「マドモワゼル・モーツァルト」」、『性別越境アンソロジー』第二号(投稿準備中)
「青年の会「生けるキリスト」」(報告)、『「無教会全国集会2015」記録』、無教会全国集会準備委員会、p.33、2016
「あの頃の自分の事」、『余白のR』Vol.6、余白の楽書、pp.53-63、2016
「青年の会「生けるキリスト」」(報告)、『「無教会全国集会2015」記録』、無教会全国集会準備委員会、p.33、2016
「(書評)小林孝吉(著)『内村鑑三 私は一基督者である』」、『内村鑑三研究』第50号、『内村鑑三研究』編集委員会、pp.154-163、2017



……最後に。



上に書かれてあることは、一片の壮大な「夢」に過ぎない。「此処に書かれてある事の真意が君に何一つ伝わらなくとも、僕は一向に構わないのだ」(「表現としての政治、政治としての表現」より)。

日付データ

プロフ更新日2019/05/27 23:37 プロフ作成日2013/12/31 16:49
API更新日2020/04/01 08:56 API更新予定2020/04/01 09:56