私は逮捕される前から、そして逮捕きれた後も、一つの心の状態で生きてきました。
それは全ての魂に、絶対の真理によってのみ得ることができる絶対の自由・絶対の幸福・絶対の歓喜を得ていただきたい、そのお手伝いをしたいと思う心の働き、そして言葉の働きかけと行動、つまりマイトリー、聖慈愛の実践。
絶対の真理を知らない魂から生じる不自由・不幸・苦しみに対して、大きな悲しみを持ち、哀れみの心によって、それを絶対の真理により取り払ってあげようとする言葉と行動、つまりカルナー、聖哀れみの実践。
絶対の真理を実践している人たちに生じる絶対の自由・絶対の幸福・絶対の歓喜に対して、それを共に喜び称賛する心、そしてその言葉の働きかけと行動、つまりムディター、聖称賛の実践。
そして、今のわたしの心境ですが、これら三つの実践によって、わたしの身の上に生じるいかなる不自由・不幸・苦しみに対して、一切頓着しない心、つまりウペークシャー、聖無頓着の意識。
わたしはそれ以上のことをここでお話しするつもりはありません。以上です。
麻原さんの意見陳述要旨 (1997年4月24日)
http://www.cnet-sc.ne.jp/canarium/10-7.html
1997年4月24日 東京地裁 第104号法廷
Ⅰ 要旨
1 地下鉄サリン事件だが、
あくまで一袋200グラムのうち10グラム。本質的には傷害事件と考える。私は(事件2日前の1995年3月)18日の夜、村井秀夫にストップを命じた。19日には井上嘉浩にもストップを命じた。しかし彼らに負けた形になり、結果的には逮捕されるようになった。しかし検察庁と裁判所は無罪と認定している。弟子たちのかかわりも限定されている。
2 (リンチ事件の被害者の落田耕太郎について)
彼はまじめに薬剤師の仕事をしていた。私が殺されようとしていた。私自身は殺害の指示をしていないが、弟子たちが直観的なものを感じて殺したと思われる。杉本、松本知子は関係ない。
3 チオペンタールナトリウム密造事件ー
法務部に閉鎖命令を出した。しかし罰金刑であるというので厚生省が作るのを許可した、いや作ったと聞いています。
4 仮谷事件については、
彼が殺されているかも知れないので、とにかく情報を集めろと指示した。林ドクターだった。彼は米国に留学した心臓の専門家だった。仮谷さんをケアすることができなかった。殺人でなく、致死。
5 坂本堤弁護士一家事件
情状について言うと、坂本はオウム真理教はインチキ宗教、超能力がないと言っていた。従って検察に対し、大きな情状があり、早川紀代秀の求刑は2年ぐらいである。中川智正もそうだから、3年から4年の求刑になるという判断だ。日本では以前の裁判をもとに処罰がある。吉永元検事総長も言っていることだ。判例主義で言うなら、これは小さな罪である。
5人で、3人が死亡しているだけで、これだけ言えば小さな事件。このまじゃしょうがないなという中で事件になった。すべきじゃないと言った。その後、電話で岡崎君が青山弁護士に対し、ケイマ…?…。電話でも5時まで延ばせと言った。麻原としては、実際指示していないことであると明言する。
6 田口修二リンチ事件。
5年以上たっているから無罪の原則がある。麻原の立場からすれば、ロープの指示はしていない。本人が自殺を考えたことがあるといっていた。彼が私の部屋に来た後で、私と彼が話した内容を検察は正確に把握していない。無罪になる。
7 LSD密造。
LSDなどは、あくまでも金目当てではなく信仰のためだった。エンパワーメントのエネルギーはいれていない。94年4月23日に、遠藤君が私にテストしたわけですが、その時はできていなかった。5月1日、1mgを飲むことを決意した。数人の弟子にチェックさせた。弟子たちは体験したが、私自身は、その製造について許可を与えたことはない。
8 覚せい剤
は使っていない。植物性であり、罪の意識はない。遠藤君は、金ももらってないし、純粋な気持ちで作った。一切罪を犯していない。(使ったのは)植物性のもので、厚生省もはっきり指定しており、問題はない。あくまで覚せい剤に似たもので、遠藤は人類を早く進化させるため研究していた。
9 メスカリン密造事件。
お金をもらっていないし、睡眠薬だ。私の指示で実験したが、林が精神的進化のことを考えて実験した。無罪。
10 自動小銃密造事件。
マシンガンを製造しても無罪である。なぜならば弾丸ができていないからだ。
11 浜口忠仁VX襲撃事件
○○君(この媒体の記録上は匿名にしました)から、教団の分裂工作の方告があった。井上君に調査命令を出しましたが、すでにナガハマ君が死んでからの報告となれました。誤って山形が注射器を刺した。上下関係が確立している教団では、報告なくして事件はない。無罪は明らか。
12 富田俊男殺害事件
新実の行為は、2回のポリグラフ検査で有罪となり、催眠誘導である。サリンで多くの人が死ぬ可能性があった。検事総長の言葉どおり、これについては阿部文洋裁判長も無罪といっている。判例にもある通り非常に情状酌量の余地がある。せいぜい半年か一年(の罪)。
13 サリン量産プラント事件
1994年6月20日の会話の中で、第七プラントの停止を命じた。完成はしていない(あと2-3週間で完成したはずー英語)。彼らははっきり病であると。遠藤君、中川君は彼らに正直に関わったかもしれない。だから裁判所は無罪にした。12月26日から27日、プラントを第四のプロセスの途中で停止させた。従って、殺人予備罪は成立しない。
14 滝本サリン襲撃事件
こらしめてやる必要はあると言った。2グラムのサリンがフロントガラスに滴下された。30秒後には1立方メートルに37ナノグラム、非常に少ない量で無害である。村井の友人の気象庁の人が拡散方程式を計算され、無害になっている。今、話をしているのは上佑ではなく麻原である。ピストルやナイフを使わないで帰ったのと同じだ。
15 松本サリン事件
最高の科学者である村井、マンジュシュリーミトラ正大師なら、裁判所や裁判官の宿舎をねらったのなら、ポイントを誤る筈はない。一人くらいいる所で実験しないと意味がない。オウムにサリンが撒かれており、ここでまけばサマナが救われる。30kgのサリンがこの時撒かれているが、魚が死に、一番近い人が重傷だったことを考えれば、本質的に傷害であって殺人でない。
16 永岡弘行VX襲撃事件
94年12月、井上君に、永岡辰哉と滝本弁護士が女性信者に暴行を加えているということで、調査を命じた。12月27日、もうやめとけと言ったが、井上君がどうしてもやりたいと言った(12月24日井上の心が弱くなったーと英語で述べる)。村井に注射針のない注射器のようなものを作らせて、井上君にわたして「使うか」と言った。ところが井上君は30分ぐらい論争したが拒絶した。早稲田大学法学部は、ガフヴァが卒業している所だが、滝本は恥ずかしい。
17 水野昇VX襲撃事件
VXの方がサリンの4分の1の弱さだから、VXを使うように指示した。井上にサリンを使わせないための方便。傷害事件としてほしい。
以上が17事件についての麻原の論証だ。16事件については無罪。空母エンタープライズの上で陳述することは、うれしくも悲しくもある。
以上