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『 …… やぁ 、よく来たね……、と、思考為たけれど。如何やら、僕の間違いだったみたいだ。……君は、僕の世界に迷い込んだらしい。…可哀想に、心細いだろう。……そうだ。僕が心細い君に、ある物語を話そう。…なあに、きっと君も気に入るさ。僕の愛する、可愛い主の物語を 』
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其 の 詠 唱 を 口 に 為 れ ば 、 最 期 。
あ る 少 女 は 、 本 物 の 魔 女 に 成 る た め 、旅 に 出 た 。
📕 ┈┈┈┈┈┈┈ ❁ Lynns Reise ❁ ┈┈┈┈┈┈┈┈
_____________________魔女の国、と云えば。周りの国の誰もが反応する或一つの国がある。
─────────Hexen Rune. ( ウィッチ・ルーン )
強力な魔力を持つ魔女や、きっと莫大な魔力を持つであろう見習魔法使いが集まる国。
……其の見習魔法使い達の中で、一際目立つ少女が居た。
少女は、国随一の魔女である祖母を持つ者で、見習魔法使い達の中の誰よりも魔力を持っているからだ。
_______少女の名は リン。
一際目立つ少女の名を、知らない者は居ないだろう。
リンの持つ、決して強くは無いが、其の大きな魔力と可憐な容姿は国に住む数々の人々を魅了し、幼き頃から甘やかされて育って来た。
その為、リンの実母 ──── ランと同様に、〝 魅了の魔女 〟と噂戯れた。
しかし、リンの祖母であるレンは其の亊を否定。
国随一の魔女によれば、リンは今まで誰も持つ亊の出来なかった禁断の封印魔法を取得する亊が出来る、と云うのだ。
レン曰く 、最も美しく、可憐に散る亊の出来る魔法 、と云う亊らしい。
其の魔法の効果を知っているランは、勿論の亊レンを止めに入る。……が、レンは「取得させる亊に危険性は少ない。使うかは本人次第だ」と言張るだけで有り、リンに其の魔法を取得させる亊しか頭には無かった。
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______________ 禁断の封印魔法を所持する者こそ、本物の魔女。
齢十六へと成長した現在のリンは、レンから其の詞を伝えられた。
甘やかされて育って来たにも関わらず、純粋で、心優しき少女へ成長したリンは、勿論。其の封印魔法を取得する亊を望む。
「 _________ 私 、本物の魔女に成りたい 」
国随一の魔女は、其の詞を聞き、静かに微笑んだ。
其処から 、見習魔法使いである少女、リンの成長の物語は広がっていく。
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『 ………不思議な亊に、この物語の本は続きが執筆されていないんだ。……きっと、まだ〝 続いて 〟いるから、だろうね。………おっと。ごめんね。…時間が来たみたいだ。……愛すべき主が呼んでいるらしくてね。直ぐに駆け付けてあげないと、あの子………リンは心細くて死んでしまう。……魔女は孤独が似合う、だなんて一体誰が決めたのかは分からないけれど。少なくとも、あの子はそうじゃない。…魔力を持つニンゲン、と考えてあげた方が良いだろう。……なんて、長話をし過ぎたね。…それじゃあ、また、いつか。あの子の使い魔として、君に出逢える亊を楽しみにしているよ 』
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Lynn ( リン ) ♀
魔女の国、ウィッチ・ルーンに住む十六歳。
国随一の魔女を祖母に持ち、遺伝として元々の魔力が大きい。
使い魔として黒猫がいる。然し、決して彼女は使い魔とは云わず、大好きなペット と称している。因みに名前はショコラ。
今現在、使える魔法は五大元素の中から様々。
得意とする属性は 火と水( 氷 ) 。
Chocolat ( ショコラ ) ♂
黒猫でリンの使い魔。リン以外の人物に懐く亊は余り無い。リンの亊を主として愛しており、相性は抜群。リン曰く、ショコラは魔力を持つ人を見掛けると反応する〝 魔力レーダー 〟の能力が有るらしい。リンはよく、猫語なる物でショコラに話し掛けているが、本当に通じているのかは不明。
※ 魔法 種類 ・詠唱 参考 サイト様 【
http://1st.geocities.jp/muma2015/itsuki/jumon.htm 】