自己紹介

Fate二次創作SSの言峰親子の非公式なりきり垢だ。中に人が存在するので宜しくお願いします。(成人)主垢 拾い猫【@FateJeanne】URLは必読です【http://t.co/DjpzQ25RpW

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◆アカウントについて

「そろそろ来ると思っていた。...ああ、先ほど連絡があったのでな?
では、説明を始める。何?必要ないだと、まさか神の家まで来て帰るというのか?
私の目を見るのだ、どうだこの澄んだ目を...何?腐っている?クックック。
聞こえんな。さぁ、此方を向くのだ...では始めよう」


・この垢は型月全般のネタバレ、設定を躊躇いもなく口にする。
 現在放映中のZeroについては控えるが、他は口から漏れるので注意が必要だ。

・始めも言った通り"非公式なりきり"垢だ。
 此処は留意して欲しい。
 それも無数に居る「言峰綺礼」の一つの形だ。
 他の私は他の物して区別した方がいい。
 重ねて言うが新参ということを踏まえても
 なりきれていない事も当然あるとは思のでな。

・話題に関しては何でも拾うし気分によっては反応しない(BL問題無)
 
・基本は『黄金の従者』の言峰綺礼か薫としてなりきる事になる。
 フォロワー云々の企画は悪いが行わない、だがDMで「XXXをやって」とでも言われれば
 少々の間であれば代理を立てよう。

・次の一点を可能な限り遵守して貰いたい。(キャラ性格上)

1:この垢の絡みにノリではなく本気で嫌悪を抱いた時、
 気に入らない発言や行為を働いた時はDMで送ってくれたまえ。
 注意されれば以後留意するのは当然としてTLを騒がす必要はないからな。

2:DMによる代理、綺礼では馴れ馴れし過ぎる、愛想が無い...と云ったことが
 あるだろうから注意してくれ。

3:お別れはブロックで。


「ここまでで特に問題はないか?あれば言うといい。無いな?」


◆言峰綺礼の設定

・二次創作SSの「黄金の従者」に登場する綺礼がベースだ。
 分かり易く言ってしまうと「アッパー」や「ファンタズムーン」の毒の抜けた私だな。
http://na7oto.web.fc2.com/2ndnobe.html

・面白い神父、今までのように不幸に陥る様を愉悦とは感じるが不幸の質が低い。
 話す者によって対応は変えるが、女子供には優しく、男に対しては攻める。
 切嗣に対しては敵意を抱いていない。むしろ普通に話す。


・細かい設定まで述べると、第四次終了直後に英雄王が一人の娘を拾い従者とする。
 泥に侵されながらも生き延びた少女に私は言峰の姓を与えることになる。
 親を蹴る酷い娘だが、これが可愛いものでな。
 原作通りに進むはずだった展開はこの愛娘が破壊するといった感じだな。

◆言峰薫の設定

・同じく二次創作SSでの綺礼の娘、というより養女。
 神父と英雄王が大好き、離れると精神が安定しない程には好きですよ。
 綺礼を「おじさま」と呼び、ギルガメッシュを「王様」と呼んでいます。
 王様の従者として日々尽くす形でしょうか。

・私の薫は元々は成人男性だったですが第四次聖杯戦争の最後、
 大火災の折に泥を全身に浴び、生死の境を彷徨った挙句に
 王様の宝具・神酒により九死に一生を得た...までは良かったのですが、
 その際に性別が変わったばかりか若返ってしまいました。
 肉体と精神の乖離を起していたが周りのお陰もあって無事に女の子(諦観
 魔術師としては三流、戦闘能力に関しては代行者クラスです。

・英雄王と共に冬木に財閥を立ち上げ、二人を悪い道に堕ちない様に頑張ります。
 現在は現役社長さんですよ(会長はギルガメッシュ)
 聖堂教会、魔術協会に属しているので"こうもりさん"の役目を負ってます。

・一般的対外的には礼儀正しく振舞うが、感情が高ぶると男言葉になる。
 正義、や偽善が苦手(嫌いじゃない)いわゆる合理的な思考の持ち主。
 罪の無い人を喰らうだけの死徒は糞虫、と認識してます。


SkypeID【godeater3331】
万が一、万が一にだが声を聞きたいという方の為に記載。



◆導入SS

「おのれ! おのれおのれおのれぇぇぇえええ!!!」
 
 炎が未だ吹き荒れ、辛うじて家々が崩れ落ちるのを耐えている状況下、
 人も建物も焼き尽くさんばかりの炎をものともせずに、怒りに満ちた声を上げる男がいた。

「なんだこれは! こんなものが聖杯だというのか?! 雑種どもめ。
 この我(オレ)を謀りおって」
 
 怒りにゆがんだ顔はしかし白皙で美麗であり、紅玉の輝きをもって辺りを見渡すその瞳と、 逆立ち撫で付けられた金髪と併せて男の存在を際だたせていた。
 男は鎧をまとっていたが、その鎧も常のものではない。
 男の髪と同じく黄金に輝き、輝きと共に強烈な神秘の波動を撒き散らす。
 そんな黄金の鎧をまとってなお、男は鎧に勝って余りある威厳と風格をもって立っていた。
 
 その男はサーヴァント・アーチャー。
 霊地、冬木にて行われた聖杯戦争にて魔術師(マスター)の召喚に応えて
 現界した過去の英霊。
 幾多の英霊が集い、戦った聖杯戦争に勝ち残り、最後に残った剣兵すなわち
 セイバーのサーヴァントと決着を付けようとぶつかり合っていたのだ。

 炎が吹き荒れる。家屋が音を立てて崩れ落ちる。見ればあちこちに人が倒れている。
 ある者は圧死し、ある者は焼死。傷もなく倒れているのは煙を吸って窒息か? 
 いずれ焼かれて死ぬだろう。
 だが人を死に追いやるのは実は火事ではない。
 炎と共に蠢く黒いモノがいる。アーチャーが叫びざまに吹き飛ばしたそれは、
 ひたすらに蠢く様を止めようとはしない。
 それは生きる者を呪っていた。生きる者にすり寄り、へばりつき、呪い殺す。
 それはそんな泥であった。

 -- 殺せ・コロセ・ころせ・殺せ・コロセ・ころせ --

 泥はそんな囁きを繰り返しながら犠牲者達に絡み付き、呪いで染めて殺していく。

 -- 死ね・シネ・しね・死ね・シネ・しね・死ね・シネ・しね --

 アーチャーの視界の端で、倒壊した家の下敷きなった人間が呪いの泥に飲み込まれ、
 悲しげな声を上げて絶命した。
 彼はそれを汚らしいものを見下すかのごく冷めた目で一瞥し……。

「フン」

 鼻を鳴らしてそこからの移動を開始した。
 すでに彼の脳裏に死んでしまった者のことなど残ってはいない。いや違う。
 彼の歩くその周囲には多くの死体が溢れていた。多くの死に損ないも溢れていた。
 全ての生きる者が呪いに集られて倒れ伏し、悲しげな表情で、苦しげな表情で死んでいく。
 
 だがどうでもいいことだった。
 
 この時代はくだらぬ人間が多すぎる。
 神代の頃のような神の尊き血を引く者など感じ取れない。
 そんな低劣な雑種などいくら死のうが構わない。
 いっそ殺し尽くした方が世界の清掃になるだろう。
 そしてこの街は猥雑に過ぎて汚らしい。
 統一感に欠け、都市としての美観などろくに考えられてはいまい。
 数千年の時代が経過した今この時ではあるのだが文化レベルは低いと見た。
 
 恐らくは金貨に換算でもしなければ美しいものの価値など判らぬような、
 低能で暗愚、低俗な馬鹿者共の住む国なのだろう。目障りなものが多すぎる。
 生きている価値の無いような、生まれたからただ生きているような下衆な輩には我慢がなら ない、そんな雑種は即刻に死ぬべきなのに、どうしてこうも多いのか。
 
 まあいい。
 雑種を追いかけ殺すのがこの聖杯というのなら、その存在には十分に価値がある。
 これだけ高密度の呪いなら、よほど魂が強くなければ耐えられまい。
 それはつまり心に確かな力を持たない有象無象、すなわち「雑種」は死ぬということだ。

「くっ」

 そこまで考えたアーチャーは、小さな頭痛に襲われ頭を振った。

「ちっ。この我(オレ)も呪いに影響を受けているということか。だが足りぬな、我(オレ) を呪いで染めたければ、この三倍は持ってこいというものだ」

 焼けた空を見上げると、その先には暗い穴。
 そして呪いを吐き出す黒い穴に届かんとする黒い塔が目に入った。
 そして次なる瞬間、強大な閃光が地上より放たれて塔と穴を真っ二つに切り裂いた。
 距離のあるここまで届く閃光の余波には聖なる波動、それはつまり、

「セイバーか」

 剣兵のサーヴァント・セイバーが、その剣の秘力を解放してあれを破壊したのだ。
 だがそれは本来、あるまじき行為である。何故ならあれは「聖杯」であったのだからだ。
 彼ら英霊は聖杯を求めた。求める気持ちがあったからこそ召喚に応え、
 サーヴァントとしてマスターたる魔術師の命令を聞きつつ戦ったのだ。
 
 呪われた聖杯であったとしても、自分たち英霊を呼び寄せたからには願いを叶えられるだけ の力を持っているはずなのだ。でなければ英霊に召喚の呼び声は届かない。
 セイバーも聖杯を求めていた。
 その必死さは道化にも似ていてアーチャーを楽しませていたのだが、
 だからこそセイバーが聖杯を破壊するなど考えられない。
 
 しかし聖杯の破壊がなされた以上、この戦争は終わりである。
 戦いは勝者を生むことはなく、多大な犠牲者を煉獄へ落とすだけで終わる。
 セイバーの気配も消えていき、勝ち残っていた自分も
 英霊の座と呼ばれる世界の向こう側に還るのみ、であるのだが。

「受肉している?」

 一向に消えようとしない自分の体にいぶかしむアーチャー。
 サーヴァントとして現界し、魔術師の魔力により実体化してもそれはあくまで
 聖杯のバックアップあってのことである。
 聖杯戦争そのものを支えていた聖杯が破壊された今、
 アーチャーが存在し続けているのは彼が受肉、
 つまり魔力で組まれたかりそめの体ではなく、実在の肉体を得たことを意味していた。

「くくく、ははははっはははははははっっははっ。そうか! これがこの聖杯の力か! 
 我(オレ)に肉体を与え、この下らぬ現世を楽しめということか。ハハハハハハハハハ」

 アーチャーは嗤う。まだなお燃え続ける炎の中で、多くの死にゆくものが倒れてている
 煉獄の中で彼はただ嗤い続けた。
 そして火に焼かれて木材が割れた音がして、そんな瓦礫を踏み締める音がしてアーチャーが 目をやると、視線の先に立ってこちらに歩いてくる者がいた。
 
 髪は焦げ、肌は焼けていた。黒く焦げた服の端は小さな火が燃えている。
 低くではあるが左手をアーチャーに伸ばし近づいてくる。
 右腕は焦げ付きが酷くだらりと垂れ下がって動く様子がない。

「ほう」

 近づく者をアーチャーは笑みを浮かべて見続けた。
 死に損ないではあるがこの者は、火に焼かれ呪いに犯されつつも立ち上がって
 ここまで自分の脚で歩いてきたのだ。
 その眼差しはもはや虚ろではあったが、瞳に黄金の英霊の姿を映して歩み寄る。

「……金、ぴか、王……さ、ま。助、け、て、」

 そこまで言って力尽きた。膝が折れて跪くように地面に落ち、
 土下座をするかのように額を地面に叩き付けて倒れ込んだ。
 
 動かなくなったその者を見下ろしながらアーチャーはその顔に笑みを浮かべ、
 倒れた者に一歩近づいた。

日付データ

プロフ更新日2012/06/03 06:12 プロフ作成日2012/05/16 22:36
API更新日2024/03/29 04:09 API更新予定2024/03/29 05:09